なぜ、私はかのんさんの膝の上に乗っているんでしょうか?

「いらっしゃい、覚醒 園田海未 コスプレ衣装 恋ちゃん」「おっ、お邪魔します」一日分の荷物を持ってやって来たのはかのんさんの家。今日はかのんさんの家にお泊りをしにきたのだ。お誘いを受けたのは先週の水曜日、あまりにも突然のお誘いだったので申し訳ないと最初は断ったがサヤさんにも是非行ってくればと言われ、結局お言葉に甘えることにした。「コートはそこら辺に掛けて、荷物は私がもらうね」「あっ、ありがとうございます」いえいえと優しい笑顔のかのんさん。その笑顔が可愛くて私も自然と笑顔になる。──あれ?「あの、かのんさん」「ん? どうかした?」「家族の方はどうされたんですか?」家の中の異変に気づいた。普段なら開店しているお店の看板もclosedが掛かっていて、少し不思議に思ったが、家の中を見渡して気がついた。かのんさんは、私の質問にあれ? 言ってなかったっけ? とわざとらしく笑い教えてくれる。「今日からみんなで旅行なんだよね、だからうちには私と恋ちゃんしかいないよ」「えっ、そんな時に泊まってよかったんですか?」「もちろん、恋ちゃんだから」その言葉にドキッと心臓が鳴る。それは付き合い始めてから、初めてのお泊りだった──。「恋ちゃん、やりたいことある?」「そうですね……とその前に、あのかのんさん?」「なぁに?」「なぜ、私はかのんさんの膝の上に乗っているんでしょうか?」 ソファに隙間は開いてるはずなのに、私がいるのはかのんさんの膝の上。降りようとしても、かのんさんの腕が私の腰元に回っているので、動こうとしても動けない。「いや?」「いえ、そんなことは……むしろ嬉しいくらいで……」「ならいいよね、で? なにしたい?」「えっ……あの、なんでもいいんですか?」「もっちろん、恋ちゃんのやりたいことでいいよ」 なんだか今日のかのんさんはいつにも増して優しい気が(もちろん、いつも優しいですが)、そんなかのんさんに甘えたくなってしまうのは私がまだまだ子どもだからでしょうか。「……このまま、かのんさんと一緒にいたいんですが駄目、ですかね?」キュンとなにかの音が聞こえた気がしてすぐ、ぎゅっとかのんさんの抱きしめる力が強くなった。「それ反則だよ、恋ちゃん……」「ふふっ、かのんさん抱きしめすぎですよ」覚醒 星空凛 コスプレ衣装「恋ちゃんがかわいすぎるのが悪い……あっ、でも夕飯の買い物は行かないと」「そう、ですよね……」しゅんと明らかに自分の声色が冷めたのを察知して、またかのんさんが抱きしめてくれる。「大丈夫、今日は二人きりなんだから……いくらでも恋ちゃんと一緒にいれるよ」「かのんさん、そうですね」二人で笑い合う、ソファの上に重みがふたつ。今日はこの家は私たちだけの家。なんだか、新婚さんみたいで……少しだけ、いえとても嬉しいです。