ごめ、んなさい…ラプ殿っ、かざま、用心棒なのに…っ、肝心な時に守れなくてっ!

「ヒィッ!」バーチャル 甲斐 田晴 コス衣装「言い残すことはあるでござるか?」血がべったりとつく愛刀を向けながら、冷えきった声でいろはが告げる。質問のように聞こえて、実質的な死の宣告である。「し、知らなかったんだ!本当にすまない!!詫びならする!何でもする!だからどうか!どうか命だけは見逃してくれねぇか!」「そうでござるか」ズドッ、と鈍い音を立て、男の体が中心から真っ二つに断ち斬られる。あーあ。「ラプ殿、怪我はないでござるか?」しゅるしゅると吾輩につけられた猿轡を外しながら、優しい声でいろはが聞いてくる、ケンカしたのに怒ってないのか?「ぷは、あぁ、無事だ。助かったよいろは」「それはなによりでござ…あれ?」振り返り答えると、いろははその場にぺたんと座り込んでしまった。「どっ、どうしたいろは!?怪我か??大丈夫か?」やはり人質がいる状況で狭い中となると流石のいろはでも…そんなことを考えながら急いで応急処置を施そうと羽織を脱がせるも、倒れ込んできたいろはに姿勢を固定されるように、向かい合う形で座らされてしまった。「い、いろは!?」「…よかった、無事で…」いろはの細いながらもしっかりと筋肉のついた腕が吾輩の体にまわされ、綺麗な顔が吾輩の肩へと埋められる。「いろは…」「風真が…風真がワガママ言ったせいで…っ、もしラプ殿に何かあったらって…思ったらッ…」肩にじんわりと暖かい感覚、涙声で途切れながらも、吾輩の大切な人は言葉をゆっくりと紡ぎ出す。「ごめ、んなさい…ラプ殿っ、かざま、用心棒なのに…っ、肝心な時に守れなくてっ!」ごめんなさい、ごめんなさいと泣きながら謝るいろはを、優しく抱きしめる。「いろは、大丈夫だ。」「でもっ」「だってお前は、誰よりも早く、1番最初に吾輩の所に来てくれたし、吾輩を無傷で助けてくれたじゃないか。」ぽんぽん、と優しくいろはバーチャル 不破 湊 コスプレ衣装の頭を撫でる。「だから大丈夫だ。それに…吾輩も悪かった。」「え…?」吾輩の言葉に驚いたのか、いろはがぐしゃぐしゃになった顔を上げる。「その……なんだ…ふたりの時間を取れなくて…すまなかった…仕事を言い訳にしてたんだ…その、恥ずかし…くて…な…」思わず目を逸らしながらボソボソと小声で言い訳を話す。「…その〜、いろは?何も返答ないのは流石に恥ずかしいんだが…」チラリ、と無言のいろはの方を見ると、そこには目元だけでなく顔を真っ赤にして、ただでさえ近い距離をさらに詰めてくる恋人の姿があった。「ラプ殿」「待て」