「どうして、どうして勝てへんねん……早く勝って、賞金を手に入れなあかんのに」
垂れる汗を拭う。こんなところで足踏みしてる暇なんてない。ここに入れるためにお父ちゃんとお母ちゃんに無理させとんねん。早く勝たないと。 勝負服 タマモクロス コスプレ衣装
「やっぱり体が小さいからバ群に飲まれると苦しいな」
「足も細くてパワーもあまりつかないでしょうし、G1は厳しいわね」
「いけてG3勝てるかどうかくらいでしょう」
ベテラン気取りのトレーナーどもがウチのことをバカにする。それが悔しかった。
「もっと、もっとや」
もっと練習して、もっと力をつけて、アイツらにギャフンと言わせてやるんや。家族を楽にしてやるんや。
今日は選抜レースの日やったから、練習場は使えへん。ウチはいつもの公園へゆっくりランニングすることにした。
「あ! タマお姉ちゃん!」
いつもこの公園で遊んでる子供たち。ウチのチビたちと同じくらいで、どうしても構ってしまう。 3rd EVENT トウカイテイオー コスプレ衣装
「お、また遊んどったんか? もうそろそろ暗くなるで、早よ帰り!」
「えぇ、タマ姉ちゃんと遊びたいよぉ」
「明日にしよな。ランニングで通るし」
「はぁーい」
子供たちを帰して、ウチはベンチに座る。そろそろ暗くなるし、寮やから門限もあるけど、少しだけゆっくりしてたかった。
そんな時やった。
「君、門限は大丈夫なのかい?」
突然、スーツ姿の男の人が話しかけてきた。
「あんたは? あぁ、トレーナーやったんか」
胸の位置にトレーナーバッジをつけているのに気づかんくらい今日は疲れとるんやな。少しここでリラックスしようとしたんやけど、しゃーない。帰ろ。ウチはベンチから立ち上がって帰ろうとした。
「君」
「ん?」
「今日の選抜レース、出てましたよね」 水着 スペシャルウィーク コスプレ衣装