ルビィが神妙な面持ちをして鞠莉と曜を見た

BOARDのメビウスループ 黒澤ダイヤ コス衣装

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医務室にルビィと果南はいた。ベッドの上では善子が眠っている。善子の怪我の具合は見た目こそ派手にボロボロになってはいたが、殆どが軽度の打撲で、意識を失っているのは夜通し駆け回っていたことによる疲労が原因だった。だから今の善子はベッドの上で泥の様に眠っている。それを見ながらルビィは大きなため息をついた。「あんまり病院を嫌がるからしょうがなくBOARDに連れてきたけど、怪我も軽いし、徹夜で限界迎えただけで良かったよ……これで重傷で手遅れになったとかだったら……」果南もため息をついた。「本当にそうだよね。まったく、ルビィと言い、この善子ちゃんといい、私の後輩はみんな無茶苦茶だね」すると医務室のドアが開いた。「それって果南が言えることかしら?」二人がそちらを向くと、そこにはスーツ姿の鞠莉がいた。果南は手袋をはめた右手を親しげに上げた。「お、鞠莉、久しぶり。元気にしてた?」鞠莉と曜は二人の方に歩み寄った。鞠莉は呆れた様な顔をしていた。「元気にしてた? じゃないわよ! まったく……善子がボロボロになって運ばれてきたと思ったらそれを運んできたのがいなくなってたルビィと引退した果南なんだもん。びっくりしたじゃない!」「あはは……流れでね……」そう果南が苦笑するとルビィが神妙な面持ちをして鞠莉と曜を見た。「あ、あの! 小原所長! 勝手なことをしてご迷惑をかけて申し訳ありませんでした!」そう言いながら頭を下げるルビィに鞠莉は声をかけた。「ルビィ、頭を上げなさい」「は、はい……」ルビィはおずおずと頭を上げた。すると意外なことに鞠莉は申し訳なさそうな顔をしていた。「確かにルビィがしたことはよくなかったわ。職場放棄に会社の道具を私的利用、それも犯罪行為に使用しようとした。これは絶対に悪いことよ」ラブライブ μ’s コス衣装「はい……反省してます……」「でもね、 ルビィはアルバイト、それもまだ二十歳になったばかりのほとんど子供の様な人なのよ。そこを理解せずにキツいことを言ったり、専属のサポーターを用意せずに千歌にダイヤのサポーターと兼任をさせたりしてケアを怠った。そんな状態で正社員であるダイヤや善子と同じことをする様に求めた。これはどう考えても私のミスだわ。本当にごめんなさい……」