自身に殺意を向けているもの

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少女は、そんな彼女を憐れんだ。そして少女は彼女の骸を蘇らせ、オトモダチになった。蘇った「ナキリ」は悲しき少女の、「ウルハ」のオトモダチになったのだ。「(腰が抜けていて立てない!?どうしよう、このままじゃ、このままじゃシオンも殺される!)」ナキリの刀が、シオンの首元を掠めた、その瞬間だった。「【麻酔針】!」ナキリの首元に、数本の麻酔針が刺さる。「ァ」針に塗られていた薬が効いたのか、ナキリは千鳥足になる。「誰!?……って!」針を投げた何者かは、シオンのよく知る人物であった。「お待たせ、シオン様〜!ここは危ないから、一緒に逃げるよ!」「癒月ちょこ」。魔界学校の保険医である。いつもは保健室でぐうたらしている彼女だが、今日は保険医同士が集まる勉強会に参加していたために、襲撃を免れたらしい。「え、もしかしてこの状況、ちょこ先生でもなんとか出来ないくらいヤバい!?」「ヤバいも何も、ちょこは戦い苦手だしわ逃げることしか考えてないよ!シオン様、早くこっちに来て!私達二人を、どこか遠くに転送する陣を描くから!」「わかった!」ちょこは、行き先を指定できない代わりに、とにかく遠くまで転移する魔法陣を刻む。シオンは体勢を立て直し、脚力強化の魔術をかけ、高速でちょこの元へと駆け寄る。「いくよ、シオン様!3、2、1!【転移陣】!」「ガァァァァァ!!」転移する二人を追い、自身も魔法陣に入り込もうとするナキリ。しかし、ちょこの陣は「自身に殺意を向けているもの」を通さないように描かれていたため、ナキリの身体は数十メートル後ろに弾き飛ばされてしまった。そして二人は魔界学校跡から、どこか遠くへと飛び立つ。降り立つ地がどこか、にじさんじ 葛葉 コスプレ衣装それはわからない。ただそこに あるのは、ナキリの手から逃れるという、一時の安寧のみであった。「……ねえ、ちょこ先生。百鬼さんは……あのままで良かったの?」「良くはないよ。良くはないけど……あそこに残っても、ちょこ達がやられるだけだった。だから、これが一番マシ」「……そっか」その言葉を紫咲シオンの口角は、少し上がったように見えた。