羽沢さんは席を立ち私のすぐ隣へやって来ます

「あぁ、競演のステージ 白金 燐子 コス衣装 えっと……はい。実は今日は両親とも出かけてて」「それは大変ですね」私は淹れたての珈琲を一口飲んで。「……話が変わってしまうのですが、羽沢さんの学校では〝例の噂〟は話題になっていますか?最近は誰と話しても同じ話題ばかりで」「例の噂……ひょっとして、吸血鬼の話ですか?」「……はい。今日のお客さんの入り具合を見るに、もしかしたら羽丘のほうでも……? と思いまして」「あー……確かにこっちでも最近その話ばっかりですよ。皆こういう噂話好きですよねー」「羽沢さんはこの話、信じていますか? 私は……羽沢さん?」言いかけて、私は彼女から漂う雰囲気の変化に気がつきました。これは表現するのが難しいのですが、〝重い〟とでも言えば良いのでしょうか……彼女からプレッシャーのようなものを、私は感じてしまったのです。「? 沙夜さんどうかしました?」彼女の笑顔はブレないままで、しかしその目は一切笑っていませんでした。獲物を狙う肉食動物のような鋭い眼差しで、こちらの様子をっていたのです。こんな彼女の姿を見るのは初めてで、私は思わず生唾を飲み込みました。「いえ、その――きょ、今日はもう遅いですから、帰ります。……遅くなると日菜が後でうるさいので」「そうですか。…………沙夜さん」羽沢さんは席を立ち私のすぐ隣へやって来ます。彼女はその場でゆっくりとしゃがみ目線を私に合わせ、続けました。「今日沙夜さんが来たとき、正直、すっごくタイミング良かったなぁ……って、私思っちゃったんですよ」「何が、ですか……?」「今日はひまりちゃんの貰ってなかったから一日じゅう大変で、ずぅっとお腹ぺこぺこだったんです」ガールズスナップ 大和 麻弥 コス衣装貴女は、何を――と、そう聞き返す間も与えてくれず、私はそのまま店の床に押し倒されました。「は――?」私は目の前の光景が信じられませんでした。自分とそう変わらない彼女の細腕に私の両手が押さえつけられていて、ビクともしません。一体、彼女のどこからこんな力が――その答えは間もなく明かされることになります。「沙夜さん、白くて綺麗な肌をしてますから、きっと美味しいと思うんですよ」そう言って、羽沢さんは私の首筋を舌で舐めます。不意にやって来た甘い感触に、私は普段の自分の姿からは考えられないほどか細い声で小さく鳴いてしまいました。「わぁ、沙夜さんこんなに可愛い声出せるんですね」