アンジュ、生野さんと私に洗脳を解かれたときのこと、覚えてない?

「…ッ!ホロライブ ワトソン・アメリア コスプレ衣装 もうッ!!」 ──カチッリゼは悔しさに、アンジュがいるその場の壁を腕で叩いた。「…ッ!って…何今の音…」「ほ…ほにゅ?」 ──ピーンッ…違和感を持っていると、ガッという音に合わせて、扉が開くように壁に穴が開いた。「「へ…?」」※「クソ…!アノ糞女ドモ…ドコ行キヤガッタ…!」らしからぬ声にドスを効かせ、戌亥は辺りを探した。だが、見つかるはずはない。リゼとアンジュは、絶対に見つからない場所に隠れたのだ。「…もしかしていにゅい…」「そうだね…こっちに気づいてない」アンジュとリゼが声を出しても気づかないほど、隠し扉の防音は覿面だ。それに、マジックミラーのような仕組みで、前がうっすら見れるし、こちらからはスピーカーのようなものであっちの声が聞こえてくる。戌亥は真っ暗な廊下を暫く探した後、こういう…。「…リゼはんの…匂い…」戌亥の一言は、まるで悲しさを湛えるようだった。「二人とも…私を置いてくんか…」戌亥はそう寂しそうに言い残した後、物悲しく背中を丸めて先を行くのだった。「──何だったの…あれ…」アンジュは心を痛める。だが、リゼもその同情を抑え、騙されてはならないというスタンスを保持した。「多分、とこちゃんの洗脳が少し解けたんだと思う…」「洗脳…?」「アンジュ、生野さんと私に洗脳を解かれたときのこと、覚えてない?」「え…?」「洗脳を解くには、その人の記憶を呼び覚まさなければいけない…私達二人ならそれが、にじさんじの同期だし、できるかもしれない」「おおっ!なら大丈夫じゃん!」だが、リゼはどこか不安そうな面持ちだった。「…?どうしたの?」「それが…その…」「…?」リゼは、どこか苛ついているようにも見える。「逆になんで気づかないの…?」「えっ…」埒があかないので、リゼは言う。「生野さんにセバス、私とはぐれたちゃったのぉ!戦力が足りません!防衛もできませーん!」「ぬぇっ!?」「てか気づくの遅っ!」「──ってか、何なのこの部屋」「ホントに」辺りを見渡して、二人はあっけらかんとする。明るいので結構安心できる空間ではあるものの、どこか異質な部分があった。「何なのこれ?」「え?」「ほら、このダイヤルキーだよ」「…?あれ…」真っ白な壁にポツンと、ホロライブ さくらみこ コスプレ衣装マンションのダイヤルのようなものが、注意書きとセットで設置されてある。「注釈があるね…なになに…?」リゼは立ち上がってそれを読み上げた。「『4つの数字を入力せよ。ここに保管せしは、過去の忌まわしき蒼剣なり』って…──まさか!?」リゼには、予感があった。 蒼剣…この中には、あれがあるかもしれない。