ふふ、ねぇ……奏。これは、奏のために私達が用意したの

ルカにホロライブ 雪花ラミィ コスプレ衣装呼ばれてセカイへ行けば、そこにはこのセカイに存在しているバーチャルシンガー達が集まっていた。「あ、奏」「……奏、いらっしゃい」「ふふ、ちゃんと来てくれてよかった」「……」リンやミク、ルカはまだわかるけれどメイコまで一緒にいるとは思わなかった。だけど、この頃メイコも近くにいてくれるようになったのは嬉しい。「メイコもいたんだね」「いてはダメだったかしら?」「ううん、そんなことないよ。わたしは嬉しい」「……そう」ふいっとメイコが顔を背ける。どうしたんだろう?と首を傾げているとルカがクスクスと笑っていた。「えっと……何か用があったんだよね?」― 奏、時間があるなら今からセカイに来てくれないかしら。そう、ルカに言われたから来たのだ。呼び出した理由があるはず。「えぇ、そうよ。奏、今日は何の日か知ってる?」「へ?今日……」ルカに言われて今日が何日か思い出そうとするけれど日付が曖昧だった。そんなわたしにメイコとリンは溜め息を吐いて、ミクは眉を下げ、ルカは肩を竦めた。うぅ、居た堪れない。「今日は2月14日。バレンタインよ」「あ、そっか。バレンタイン」そういえば去年はニーゴのみんなにチョコレートをもらったなぁなんて思い返して、はた、と気付く。じゃあ、バーチャルシンガー達がわたしを呼び出した理由って。「奏にチョコをあげるために呼んだのよ」わたしの考えを読み取ったのか、ルカがそう言って用意したのは一つの長方形の赤い箱。「本当は手作りがよかったんだけどね」「ここには作れる場所がないから仕方がないわ」ルカとメイコの言葉に目を丸くする。え?作ろうとしてくれたの?わざわざ?「えっと、じゃあこれはどうしたの?」「んと、まふゆ達が置いていってくれたチョコを集めた」「それを絵名と瑞希が用意してくれた箱に詰めてラッピングした」ミクとリンの説明を聞いて、それからルカが持っている赤い箱を見つめた。バーチャルシンガー達はこのセカイから出ることはできない。出れたとしてもあっちの世界の物には触れることはできない。それにこのセカイにはお菓子を作る場所も道具もない。ホロライブ 常闇トワ コスプレ衣装それなのに、みんなはわざわざわたしのためにチョコを用意してくれた。そのことに胸の奥が温かくなる。「ありがとう、すごく嬉しいよ」ルカから赤い箱を受け取ろうとしたけれど、ルカはそれをヒョイと持ち上げわたしが取れないようにした。「る、ルカ?」「ふふ、ねぇ……奏。これは、奏のために私達が用意したの」「う、うん」「私達の想いが込められてるの」「え」気付けばわたしの周りにバーチャルシンガー達が座っていて逃げ道がなかった。ミクとリンは傍にいたけど、メイコはちょっと距離があったよね?いつの間に?ルカはゆっくりと近付いてくるし。なんだか嫌な予感がする。「ね、ねぇ……聞いてもいい?」「えぇ、どうぞ?」「チョコってニーゴのみんなにもある、よね?」わたしのその質問に答えたのはリンだった。「うん、用意した。まふゆのも絵名のも瑞希のもある」「そ、それじゃぁどうしてわたしだけ呼び出されたの?」