雫ちゃんは感情が表情に出にくいタイプだけど、尻尾である程度推察することができる

今ここにホロライブ さくらみこ コスプレ衣装邪悪なる鬼である酒吞童子は滅された。その証拠にボクの足元には、はいていたショートパンツをはぎ取られて下半身を丸出しにされた鬼が転がっている。ボクは復讐を果たしたのだ。「酒吞童子様ははかない人なのですね。意外です」「酒吞童子だけだよ? 茨木童子も熊童子も金熊童子も星熊童子もはいてるんだから。意外とかわいいやつをね」「くーちゃんが寝るときははかない主義の子ということはよくわかったわ。今度お泊りしましょう」「お断りするからね? あーちゃん」「天照様、それはずるいです。私もご一緒します。いえ、間違えました。暮葉様のお付きとしてはしっかり護衛しなくてはいけませんものね」「雫ちゃん、真顔で言うのはやめてください。寝室出禁にしようか?」「ちょ、まってください。狗賓ジョークです。ちょっとした茶目っ気です」ボクの言葉に慌てだす雫ちゃん。真っ白な髪と同じ色の尻尾がピンとたち左右に振れていた。顔の表情は特に変わらないけど、尻尾の振れ方を見る限り相当焦っているようだ。一種の興奮状態であることは間違いない。「そんなに尻尾振ってまでアピールしなくていいから。出禁にはまだしないから安心していいよ」「うぅ、そんなに尻尾に出てましたか? お恥ずかしい」雫ちゃんは感情が表情に出にくいタイプだけど、尻尾である程度推察することができる。そんな表情に出にくい雫ちゃんも、今はしょんぼりしている。「ところであーちゃん、何か用事があったんじゃないの? スサノオ兄様も来てるんでしょ?」「あ、忘れてた!」ボクと雫ちゃんのやり取りを微笑まし気に眺めていたあーちゃんは、ボクの言葉で本来の目的を思い出したようだ。スサノオ兄様も来ているくらいだし、一応用事があったはずなんだよね。「あたしもちょっとだけvtuberやってみようかな~と思ってるんだ。で、スサ君は巻き添え。というか生贄?」「生贄?」あーちゃんの口から出た不穏な単語にボクは思わず聞き返してしまう。ホロライブ 星街すいせい コスプレ衣装「そうそう。あたしもくーちゃんとコラボしたいんだけど、慣れるまで一緒にやる子が必要だったのよ。そこで白羽の矢を立てたのが、クシナダちゃんなんだけど、スサ君が猛反対しちゃってね」「だろうね~。可愛い奥さんを世間の目に振れさせたくはないだろうし、気持ちはわかるよ。うん」スサノオ兄様は愛妻家であり恐妻家だ。ボクから見てもとても可愛らしいクシナダヒメのためなら、害悪となりそうなら世界中の男性を滅ぼしかねない。それくらい重い愛情を持っている。そんなスサノオ兄様が一時とはいえ、あーちゃんと一緒にvtuberとして表に出るなんて反対しないわけがなかった。