一通り息が落ち着いてくると、私たちは体を持ち上げて視線を上げた

「杏ちゃん?プロセカ 白石杏 コスプレ衣装どうしたの?」ふと隣を見ると杏ちゃんは顔を覆って俯いていた。「もしかして勝手に撮っちゃったの嫌だった?ごめんね、決して欲しいのがあったら全部消すから…」「う、ううん。そうじゃないの。ただその、私こんな顔してたのかって思って…」 こんな顔?不思議に思ってもう一度写真を確認する。うーん、やっぱりいつも通り私を見るときの杏ちゃんが映ってるだけなんだけどなぁ… 少しして、出来上がったカクテルが運ばれてくる。私のものは桃、杏ちゃんの方はソーダ味。「こんなに光るものなんだね!綺麗…」「ほんとすごいね…あ、そうだ。こはね、一口ずつ交換しない?」そう言って差し出されたグラスは鮮やかな水色に輝いている。「杏ちゃんみたいだなぁ…」思わず口からこぼれた言葉は泡に溶けて消えていく。カメラの容量は再び減っていくのだった。しばらくすると他のお客さんも多くなってきたので、私たちは席を立つことにした。「どうしよっか?もう回れるところは周り終わったみたいだけど…」パンフレットを開いて、他に行けそうなところはないか確認する。うーん、やっぱりもう全部回っちゃったみたい。少し物足りないけど、そろそろ帰ろうか。そう告げるために顔を上げる。「…あれ?」「こはねー!!」見上げた場所に求めた顔はなく、どこからか届いた声に視線を彷徨わせる。いつの間にか杏ちゃんは少し先にいて、なにかを指差し私を呼んでいた。駆け寄って近づくと、そこには立て看板があった。「えっと、『この先星山神社』?」「そう!なにかないかな〜って探してたら見つかったんだ。どう?行ってみる?」そう私に訊きながらも、杏ちゃんの瞳はキラキラと輝いていて。元々断る選択肢なんてないけれど、そんな顔を見せられたら行くしかないよね。懐中電灯を取り出して、プロセカ 青柳冬弥 コスプレ衣装私たちはその先にある暗い階段に足をかけたのだった。しばらくして。「はぁ、はぁ、着いたぁ…」「つ、疲れたね…こんなに歩いたのは久しぶりだな…」想像していたよりも階段は長く、暗闇で先が見えなかったのも相まって疲れがひどい。膝に手をついて息を整える。一通り息が落ち着いてくると、私たちは体を持ち上げて視線を上げた。「え…」「うそ、なにこれ…」目の前にあったのは立派な石造りの鳥居。その奥には石畳の真ん中に小さなほこらが一つだけあるのが見える。 しかし見えたのはそれだけではなくて。「星…空…?」