節分だから、百鬼の顔が見たくてね〜後、豆まき!

あたしはホロライブ 角巻わため コスプレ衣装インターホンを鳴らした。今日は節分の日、決まって毎年必ずと言ってもいいほどに訪れているのは彼女が確実に家にいるのが分かっているからかもしれない。「はーい……って、あくあちゃん?どうしたん、余の家に来て……」「やっほ〜百鬼〜!今年も来たよー!!」玄関の扉が開き、中から同期の百鬼あやめが眠そうな表情で現れた。宅配便か何かと勘違いしたのか、人に見られても良い服装で出てきた所を見るとしっかりしていると思う。ちなみにあたしが事前に来ると分かっているとTシャツに短パンという超ラフな格好で出迎えてくる。「今年もって……あ、なるほどそういう事か、じゃあお疲れ〜気をつけて帰るんだぞ」「いやいやいや、ちょっと待ってってば!?」あたしが手に持っている鬼のお面と豆を見た瞬間、苦虫を噛んだように渋い顔をして玄関の扉を閉めるが一歩早く足先を挟ませる事に成功した。「どーせ、また余に豆を投げて遊ぼうという魂胆だろう?今年は絶対に入れないからなー?」「違う違う……今年は、ほら!あてぃしが鬼役でやるから〜……百鬼、お前も鬼役にならないか?」「やっぱり鬼役させようとしてるじゃないか!!」ギャーギャーと騒ぐこと五分弱、百鬼が折れて中に招いてくれた。ここに来るといつも部屋が整理されていてとても綺麗で清潔感があり、つい寝っ転がってしまう。「んで?何しに来たんよ」「節分だから、百鬼の顔が見たくてね〜後、豆まき!」「自分家でやればいいじゃんか〜シオンちゃんとか呼べば喜んで行くんじゃないか、あくあちゃんに豆を投げに」「……それは何となく想像が出来るのが悔しい」テーブルを挟んで椅子に座った百鬼は湯呑みにお茶を注ぐとあたしの前に置く、それから自分湯呑みにお茶を注ぎながら諭す様に話を続ける。「そもそもだな、余は『鬼』だぞ?鬼が自分を追い出す風習をやるのはおかしくないか?」「それは違うよ、追い出すのは悪い鬼だよ。百鬼は超優しくて可愛い、良い鬼だよ!」「……ったく、恥ずかしげもなくそんなキザっぽいセリフが言えるのだ…ブツブツ……」「百鬼?顔が真っ赤だけど、大丈夫?」「誰のせいだと!!」百鬼は少し声を荒らげながら机を軽く叩く。普段から白い彼女の肌はほんのりと紅くなっていて、とても絵になるくらい綺麗だ……お茶を飲む仕草さえ色っぽい。「……あくあちゃん、5期生 獅白ぼたん コスプレ衣装目がやらしいぞ」「な、なんてことを言うんだね!!あたしは別にそんな風に百鬼を見てない……けど、綺麗だな〜って見てただけじゃい!」「そ、そうか?ま、まぁ……それなら構わんが……」百鬼は視線を逸らしながら、湯呑みに口をつける。思ったよりも好感触を得られたようだ。あたしは持ってきた豆を升に移して早速豆まきの準備をする……百鬼は相変わらず嫌そうな顔をしているが気にしない気にしない。