前もって予定を押さえておかなければいつになるかわからない

 パチン、2期生 百鬼あやめ コスプレ衣装と音を立ててそれは役目を終えた。突然暗くなる室内に始めは停電かと思い、リビングのソファで雑誌を捲っていた志保は、億劫そうに照明の電源へ手を伸ばし、何度かリビングの照明のスイッチをパチパチとON/OFFを繰り返すが無反応。しかし、ベランダ側のカーテンを開けて外を見れば向かいのマンションは煌々と生活灯が灯されていた。少し考え、キッチンの照明のスイッチをパチリと入れればキッチンだけ光が灯った。リビングのメイン照明だけ落ちたのだ。蛍光灯が切れたのかもしれないが、困ったな、と頭を抱えた。代わりのものを買いに行くにしても現物を見ないとわからないと確認しようとするが、部屋の照明はこの部屋に引っ越してきた時から取り付けられていたため、そこまで手を伸ばす手段がない。まず光、とスマホの懐中電灯機能を点けて、ソファーへ乗ってみるがもちろん届かない。ソファー前に鎮座するローテーブルももってのほか。困ったなと、ソファの上で立ったまま腕を組む。本当に困った。こんなことで管理会社へは連絡できないし、かと言って、自分の身長では結構な高さの脚立が必要だ。蛍光灯を交換するためだけに買うのか? それはない。借りるのか? どこから? もちろん当てはない。困った。こういう時に、恋人でもいれば頼むのかもしれないが、志保にその様な人物はいない。現在勝手気まま自由なおひとり様だ。その時、ふと脳裏に一人の男が浮かび上がる。『困ったことがあったらいつでも連絡してきていいよ』そう言って、志保と連絡先を交換してきた男。降谷の姿を思い出した。バーチャルアイドル 星街すいせい コスプレ衣装 [CG923CZH]今は緊急事態だ。そしてとても困っている。私はとても困っている、と言い聞かせる。今何時かとスマホの画面を覗けば23時。流石に今から連絡するのは気が引ける。しかし忙しい彼のことだ。前もって予定を押さえておかなければいつになるかわからない。それまでこの暗がりの中生活をするのは……と部屋を見渡してみれば、キッチンの明かりとスマホの明かり、書物を読むには不便だが、生活できそうでは? と一瞬思ってしまうが、いや、ずっとこのままは不便だと、やはり連絡をしようと、教えられた番号へかけたのだった。