渚ちゃん行くわよ。ごめんなさいお母さんすぐに帰るから

「たしか笹子・ジェニファー・由香 コス衣装に今が遊びにいくような時間じゃないことは分かっています。でもどうしても緋彩に会いたくて。たまらなくなって。つい」「なるほど、つまりはご飯にいくというのは口実で、本当は娘に会いたかったと」「っ、その通りです」「それにどこのだれかもわからない人に娘を預けるわけには行かないでしょ」流石にこれ以上追求されると余計なことまでしゃべってしまいそうで、渚は俯いてしまう。それを見ていた緋彩は流石に彼女も限界だということを悟り助け舟を入れる。「えっとね、お母さん確かに今回はタイミングが悪かったけど、渚ちゃんは悪い子じゃないのよ。前に私が暗闇を怖がってたら優しく抱きしめてくれたの。そんな優しい渚ちゃんだから私も誘いを受けたの。だから」「だから、緋彩を連れて行くのを許してください」渚は勇気を出して発言したのだが、結果としては緋彩のフォローを台無しにする形になってしまった。それは勇気を出しすぎたがゆえにいろいろと必要な単語が抜けているのだ。「連れて行くですって、いったいあなたたちいったい何をする予定なの」「何ってただご飯を食べに行くだけで」「本当にそれだけなの、さっきの話を聞いた後だとちょっと信じられないんだけど」「ひっ」誰がどう見ても緋色の母親が娘を守るために渚に対して怒りを向けているのは明らかだった。渚は完全に震えあがって体が動かなくなっていた。しかし子供のころからそれを見てきた緋彩は慣れていた。それゆえにすぐに体が動いた。「渚ちゃん行くわよ。ごめんなさいお母さんすぐに帰るから」緋彩は渚の手を引き強引に外に連れ出した。D4DJ 清水 絵空 コスプレ衣装外気に触れようやく気を取り戻した渚はバイクのエンジンをかけ。再び夜道を走り出した。「いや~うまかった」「本当おいしかったわね」「一時はどうなるかと思ったけど、やっぱり緋彩を連れてきて正解だった」「そうね。私は普段ああいうお店に行かないけれど、悪くないわね」「今度皆で行こうぜ」「いいわね。もっといろいろな味を試せそうね」結局終わってみれば楽しかったという感想しか残らなかった。いろいろあったが改めて緋彩と食事に一緒にいるのは幸せだと感じる。そして腹も満ち、気が抜けた渚に今度は急激な眠気が襲う。「大丈夫渚ちゃん」「ふぁ~ちょっと眠いけど全然大丈夫。すっかり遅くなったけど家まで送るよ」「大丈夫って、全然そうは見えないけど。仕方ないわねちょっとそこの宿で休みましょ」「ダメだよ、緋彩のかあちゃんに早く帰るって言ったのに」「大丈夫よ。だってもうお母さん寝てるだろうし」携帯で時間を確認した緋彩はなぜか艶やかな顔で渚を見つめた。「日の出までに帰れば、問題ないわ」