ことりさん、とっても美味しいです!

自然と結ヶ丘 葉月恋 コスプレ衣装​​​​​​​口から出てくるため息。可可ちゃん達に曲作りをするって張り切ったのはいいけど、何にも思いつかないよ。考え込んでから3時間が経つけど、ヨガのポーズを取ってもダメなんて・・・・・・澁谷かのん、ただいま絶不調です!ダレカタスケテー。あ、そうだ。こんな時こそ気分転換にお散歩だよね。「行ってきまーす!」「車には気をつけるのよ」「わかってるって。小学生じゃないんだから」お母さんが心配してくれているのはありがたいんだけど、やっぱり少し恥ずかしい。「マンマル、行ってくるね!」マンマルの頭を撫でてから外に出る。さて、これからどこに行こうか。散歩っていっても行く当てもないし。だからと言って可可ちゃんのマンションやすみれちゃんの神社に行くのも迷惑だろうし。とりあえず、ここら辺を歩くとしますか。雲ひとつない青い空に、涼しい風が気持ちいい。今日はお散歩日和だね。こんなに天気がいいと歌いたくなってきちゃうよ。今なら誰も見ていないだろうし、ちょっとだけならいいよね。「ららら・・・・・・」歌っていると、前から人が来たので慌てて歌うのを止めて歩き出す。危ない危ない。誰かに聴かれたら恥ずかしすぎて穴があったら入りたいよ。「かーのんちゃんっ♪」「はいいぃっ!」不意に背後から声をかけられて、びっくりする。誰だろうと思って振り返ると、そこには南ことりさんがいた。ふんわりと癒し系な笑顔を見ていると、動揺も一気に溶けてしまいそうになる。手に持っている紙袋の中身が気になるけど、訊いちゃいけないだろうか。すると、ことりさんは私の思考を読んだかのように言った。「この袋に入っているのはね、ことり特製ちゅんちゅんアップルパイなの!でも、みんな色々忙しくて食べてくれる人がいなくて――そうだ。かのんちゃん、良かったらこのアップルパイ、Poppin' Up! DIVE! 優木せつ菜 コスプレ衣装私と一緒に食べない?」ぐうぅ~。狙いすましたかのように鳴る、私のお腹の音。ことりさんの誘いを断る理由は何ひとつ無い。「食べます!」ふたりで並んで公園のベンチに腰かけて、アップルパイに舌鼓を打つ。サクサクのパイ生地にトロットロに煮込まれたアップルソースの甘味が最高に相性抜群で何個でも食べられそう。「ことりさん、とっても美味しいです!」「喜んでくれて、ことりも嬉しい!」「これ、本当に美味しいです。みんなにも食べさせてあげたいな――」「それじゃあ、はい♪」