ポルカはただ静かに一緒にいてくれた

プシュー6期生 沙花叉クロヱ コスプレ衣装 と気が抜けそうな音は高らかと響き、電車はその速度を失った。電車から一歩出るとジワリと夏だというのを思い出す日差しが降って来た。ジジジジと蝉の声が響く。見上げると眩しい程の熱線はそこにあった。夏の高い湿度は流す汗を乾かさなかった。不快な暑さへと変わろうとしていた。「フレアー、目的地ここなの?」「んー、わかんない」慌てて追いかけたポルカの疑問にフレアは笑いながら左右に首を振った。夏の音色はただ響いていた。面倒になった。ただそれだけの理由であった。配信を辞めたいとかホロライブから離れたいとかそういう気持ちはなかったが、ただ何かやる気を失った。配信をしても集中できずにいつもよりも短い時間に終わって、スパチャを読んではただ配信を閉じる。また明日ねーとか言いながらも妙な虚無感が胸の中を支配していた。愛してんでと言って笑ってたのに、それすらも億劫に感じていた。だから、逃げ出した。マネージャーはおろか、他のメンバーにも言わずにどこか遠くに行こうと考えた。その時、ポルカからメッセージが来た。今暇?と簡単なメッセージを見て、暇と返して誘った。遠くまで遊びに行こうとポルカを誘った。「遠くまで来たね」「そうだね」地平線と言うべきか?海の向こうへと広がる見えない世界から流れる潮風は塩っぱく感じた。ここに降りたのも途中から海が見えたからだ。広い世界に誰もいなくて、何だか二人っきりな感じがしていた。ホロライブ 桃鈴ねね コスプレ衣装不安な顔をするポルカを見て、フレアはギュっと抱き締めるように寄せた。暑いよと返すのかと思ったが何も言わない。「ごめんね、遠くまで連れて行っちゃってさ」「あー、うん。大丈夫だよ」不安だろう。フレアはそれを理解していた。それでもここまで連れて行った。ノエルはどうだろうか?マリンでは?ぺこらは?と次々と顔は浮かぶ。どれも途中で何か言い始めるかもしれない。帰ろうよ?と言うのかもしれない。それに従わずに一人進んでいたと思う。ポルカはただ静かに一緒にいてくれた。隣にいてくれた。ただそれが頼もしかった。「帰ろっか」海を見ながら静かにフレアは言った。ポルカはそっと寄り添う。「フレアはさ、これで良いの?」「何が?」「最近、配信とか楽しんでないんでしょ?」