俺はギャグ漫画のようなポーズで飛んできたもう一本も避ける

キャプションホロライブ 森美声 コスプレ衣装はお読みになりましたか?ちゃんと最後まで読みましたか?「読んだわこの馬鹿」という方のみ、この先へお進み下さい。「よう、随分と派手にやるねぇ、お嬢?」飄々とした態度を装って、俺は今回の討伐対象、百鬼あやめを見る。内心はとんでもなくビクビクしながら。だが引く訳には行かない。俺の後ろには、満身創痍で地に倒れるフブキとミオがいるんだから。「誰だ。どこにいる!」…ま、そりゃそういう反応だろうな。今俺の着てる「隠れ身の装衣」の能力で、声以外は聞こえない筈だもん。後ろの2人にも見えないはずだし。だが、ここで彼女は俺に気づいたらしい。流石鬼、と言うべきかな?「なるほど…人間か。」「ご名答!」俺はそう返しながら、装衣をバサリと脱ぎ捨て、姿を現す。だが、彼女の表情は特に変わった様子もない。そりゃそうだ、いきなり陰陽師の服を着た、だけど攻撃力なんかほとんどないような男が出てきただけだもん。「何やってんだこの馬鹿」ともなるでしょうよ。まあ一応警戒はしてくれてるみたいだけどね。ここで飛び出ようという判断をした自分に忸怩とした物を覚えながら、なんとか強者感を保ったまま話す。「あー…悪いんだけどさ、俺も仕事仲間が殺されるところを黙って見てる訳には行かないよ。俺の気が変わらないうちに、どうか元の場所に帰ってくれn…」「嫌だ」…デスヨネー。ていうか台詞すら言わせてくれないの?なんて、ちょっと悲しくなっていると…ブォンッ!という風を切る音とともに、何か長いものが飛んできた。「うぉわあぁぁぁぁぁ!?」俺は慌ててその場を飛び退く。恐る恐る振り返り、飛んできた物を確認すると、それは彼女が手に持っていた二振りの太刀の片方だった。「…今ので仕留められると思ったのに…」ブォンッ!「なっちょっまぁぁぁぁぁ!?」俺はギャグ漫画のようなポーズで飛んできたもう一本も避ける。だが、それは彼女を余計に苛立たせただけに過ぎなかったようだ。「チッ…ちょこまかと!ならこれでどうだ!」言うや否や両手を上げて、物凄い勢いで振り下ろす。…あっ、これちょっとヤバいかも…なんて思う暇もなく、今度は突風が俺を襲う。「ぐううううううっ!」俺は必死に体を丸めてそれに耐える。…今「反撃しろよ」と思ったそこの貴方。言ったでしょう?俺の攻撃力なんてたかが知れてるんだから。彼女とは雲泥の差でございます。と、得体の知れない何かに弁明していると、ようやく風が止んでくれた。5期生 獅白ぼたん コスプレ衣装声をかけるなら今しかない!「ちょっ、ちょっと待ってくれ!話せば分かる、だから1回落ち着こうぜ!な!?」俺の必死の制止に、彼女はなんとか動きを止めてくれた。ただし完全に殺気立った様子で睨み付けてきてるけどね!(なんで俺今ここで出ていったんだよぉぉぉぉぉ!?格好つけたかったからか!?だとしたら死んでしまえ5分前の自分!)