寒いからって言ったら、ノアは一緒に寝てくれるかな?

(せっかくD4DJ 出雲咲姫 コスプレ衣装一緒に住んだのに…)一人きりの寝室、寝ようと思って入ったベッドは思わず身震いするほど冷たい。ノアの「どうしても寝室は別々にして欲しい」という条件。これを乙和が呑む方でノアに同棲を承諾させた。不満はあったものの、一緒に住んでくれないなら別れる、という半ば強引な方法で迫った乙和は条件を呑むしかなかった。(今までも一緒に寝ることあったのにな…)乙和は大きめのぬいぐるみを抱えてキュッと身体を丸めた。このぬいぐるみは付き合いはじめた当初にノアがクレーンゲームで獲ってくれたもの。半目で小さな口をムッと閉めている表情のクリーム色のネコはノアのように見えるため、乙和はとても気に入っていた。(やっぱり寒いなぁ…)寂しさと相まって、一段と寒く感じる。そもそも外は雪合戦が出来るくらいの雪景色、いつもよりも冷え込んでいるのは明らかだった。(寒いからって言ったら、ノアは一緒に寝てくれるかな?)一度そう思うと、乙和はその考えを頭から追い出すことが出来なかった。意を決して、ぬいぐるみの代わりに自分の枕を持ち、自室の扉を開ける。「うわっ」「わっ!…ノア?」乙和は怪しいものを見るような瞳で目の前の人物をジロジロと見た。そこにはパジャマの上から薄手のカーディガンだけ羽織り、手には枕を持ったノアの姿。時折、寒そうに腕を摩る姿を見た乙和はとりあえずノアを自室に引き入れた。「で、何で私の部屋の前にいたの?」寒そうなノアに自身のブランケットを貸し、乙和は質問する。ノアの視線が泳いだ後、「乙和、寒くない?」とノアが聞き返す。「寒いけど…それよりもノアが私の部屋の前にいた理由が知りたいかな。」普段ならノアはもうこの時間には寝ているだろう。それに、ブランケットを貸す際に触れたノアの手は冷え切っていた。長い間、部屋の前にいたであろうことは乙和には想像がついた。「教えてよ、ノア。」「寒いから…一緒に寝ようかな〜って思ったんだ。」「一緒に寝ようって、ノアが寝室分けたいって言ったんじゃん。」「いや、それは心の準備をするスペースが欲しかったと言いますか…」「心の準備?」「毎日毎日、乙和のこと襲っちゃわないようにしようと思って…でも隣で寝られると絶対理性保たないから…その、ごめん。」申し訳なさそうに視線を床に這わせるノアに、乙和はボスッと自分の枕を押し付ける。陽葉学園 明石真秀 コスプレ衣装いきなり視界が乙和の枕で覆われたノアは慌てて視線を顔ごと上げた。そこには、ちょっと怒ったような、ぷくっと頬を膨らませた乙和がいた。「そんなの…私だって!」「乙和…」「私だって、一緒に寝たらノアのこと毎日欲しくなるもん!」「ごめん、ごめん!お願い、枕で叩くのやめて、地味に痛い!」「もう、知らないもん!」最後にポスッと軽くノアを叩いた乙和は疲れたようにノアの隣に座り込んだ。「一緒に寝てよぉノア…」消え入りそうな乙和の声。ノアはその声にとことん弱かった。「うん、寝よっか。乙和のベッド借りちゃっていい?」「…いいからギュッてしてね?」