紛れもないBOSSBEAST…格上過ぎる相手だった

「魔法でVTuber 田中ヒメちゃん コスプレ衣装テレパシー送ったけど謎の人影のせいでそっちに援護が出来ないみたい!」[よそ見するんじゃねぇつってんだろうが!]「あだっ…!」「トワっ!?」BEASTがトワの腕に噛み付き傷を付ける、BEASTの眼が明らかに貪ることしか考えられない獣そのもので遂にはケガレも纏い始めた。[ギャゥゥゥゥゥゥッ!!!]「いたっ!は、離すのらよ〜!!!」「痛い痛い痛い!わためぇを食べても美味しくないよ〜!」ケガレを纏う化物共が皆を傷つけて行く。なのに僕は何故かその場で動けないでただただ見ているだけで何もしたかった「あ、皆…!」助けたい、助けたいのに足が動いてくれない。BEASTが皆を傷付けていく、それはココもだった。天使なのに…助けないと…《堕天使の癖に人助けぇ?冗談キツイぞ天音かなたァ!》「ひっ……!?」後退りする、あまりに大きいBEASTが僕の目の前に突如として現れた。紛れもないBOSSBEAST…格上過ぎる相手だった。「かなた!早く此処から逃げて!」「姫の命令なのら!早く逃げて救援を呼ぶのらー!」「此処はわためぇ達が何とかするから!」「かな、タ…行っ……て来いよ…]皆が訴えかけてくる。皆はもうBEASTに喰われてしまう一歩寸前なのに僕は一体何をしているのだろう?「ぼ、僕……!」「「「「助けに来て……」」」」僕は、その場から逃げるように走った。走って走って靴がすり減るぐらい走る。いつの間にか僕はエルドラドの浜辺にまで走っていた。エルドラドの浜辺にて。「あ、あぁ……逃げちゃった…」仲間を置いて逃げた。なんて僕は弱虫なんだろう。あれだけ天界じゃ猛威を奮っていたはずだと言うのにいざ脅威と立ち向かうと弱くなる。自分の無力さが苛立ちを感じさせた。「なんで、僕は……!!!」何処が行けないの?悪魔や下界に居る人達と関わったから?弱虫だから?それとも……「……」堕天使になったのに、まだ天使と名乗ってるから?僕は…堕天使でも、天使でも、人間でも無い。もしかしたら、僕はBEASTなのかも?だって仲間を見捨てたんだもん、怖くて逃げた。自分を守る為に、逃げた…何でこうなっちゃうかな。あーあ、全部ナクシチャッタ。荒れた山々の頂にて「かなた……」《悪魔も我々の手に掛かればこんなもんか、どうだ?一番友達だVTuber 御伽原 江良 コスプレ衣装と思っていた奴が堕ちていく姿は…》「黙るのら…ルーナの友達を悪く言わないで!」「かなたんは私達にとって大切な友達!それ以上言うならわためぇが許さない!」[ケケッ、何も出来ない癖に口だけ達者だな!]