やあ、騎士団長さん。ちょっと誤算がありましてね

ノエルの ホロライブ さくらみこ コスプレ衣装言っていた城に隣接した建物は、周囲のものと比較しても浮いてしまうほど豪華なものだった。その時何時だったのかマリンにわかるすべはなかったが、明かりのついた窓から見える室内は煌びやかな装飾で彩られている。城に隣接された、とはよく言ったもので、実際のところは城内にあると言っても過言ではない。庭先にあるそれには、門を通らなければ行けなかった。どうやって入れということだったのか問いただしたい気持ちでいっぱいだったが、その夜はどうしてか警備が緩く、一般人であるマリンにさえ容易に入ることができる。そしてマリンは気づいた。以前の自分にここまでの度胸や行動力があったものかと。更に言うならば体力。元のメーターから跳ね上がってる様に感じる。この世界に来たバフのようなものなのかもしれない。ぺこらやノエルがマリンが思う彼女らと違うように、以前の記憶を持っているだけで自分も別の人物なのではないか。ただ、マリンのそれは単に憶測の範疇を出ない。城側に向かって歩くマリン。それは堂々とした出立ちであった。侵入者とは思えないほど。マリンはただ一つ、消えてしまった友人への心配の感情だけを持って歩いていた。拳を丸めて三つほどノックする。声を出そうとすれば足音が聞こえてきてマリンは押し黙り、壁に背を押し付けて息を顰める。間違いがあってはいけない。「…手紙を置けといいましたよね?」「やあ、騎士団長さん。ちょっと誤算がありましてね。私めと共に来ていただけるととても助かるのですが」窓に手を置いて自分を見た彼女に、マリンは精一杯の笑顔でそう返した。「この崖下に洞窟が?正確な場所は6期生 博衣こより コスプレ衣装わかりますか?」「そこまではまだ。ノエル、お前なんかしらないのか?」土を蹴りながらマリンはノエルにそう尋ねる。相変わらず月は揺れる水面を綺麗に照らしていた。澄んだ空気の磯の香りにマリンは目を細める。「…心当たりはある…けど、小さい時に見たことでなんとも…」手頃な石を拾って海に投げ入れ、マリンは振り返った。「そこに案内して。大丈夫、絶対に当たりだ。」