アタシもねねちゃんみたく体動かしてリフレッシュしようかな?

「駄目だぁー!」バーチャル 魔界ノりりむ コス衣装資料をほっぽり投げ、大の字になるおまるん。方針を決めて5日。アタシ達の拠点は、大量の資料に埋め尽くされていた。「荒れてんね?」「探せど探せど探せど探せど、”彗星の勇者”の”す”の字も出て来ねぇ!どうなってんだ!?本当にあるのかよ…?」「うーん…」適当に資料を手に取って眺めて見る。表紙には”前文明の遺産について”と書かれてあった。…普通に面白そう。それを読み流しつつ話を続ける。「彗星の勇者だけでなく、《王の異能》も”厄災”に関するものも、全く見当たらないもんね」「そうなんだよなぁ…」「ここまで来ると、逆にあるけど隠されてる感無くない?」「あー…有り得る。大いに有り得る」「でしょ?」お。ギャングタウンの事も載ってる。「…さっきから何読んでんだよ?」「え?コレだけど」おまるんに持ってる資料を手渡す。「えー、何々?前文明の遺産について、へぇー…って、関係ねえじゃねえか!」「あ」おまるんが資料を床に叩き付けた瞬間、不安定だった資料の山が、その衝撃で崩れてしまう。ただでさえ狭かった部屋の中は、崩れた資料のせいで足の踏み場も無い悲惨な状況に。「……」「……」「やっちまった…」「あっはっはっは!」もう笑うしかないな。これは。この状況を2人でどうにかするのは無理。バーチャル ヴォックス・アクマ コス衣装と判断したアタシ達は、適当にスペースを確保すると資料探しを再開する。…うーん。アタシもねねちゃんみたく体動かしてリフレッシュしようかな?ー…桃鈴が拳を振りかぶる。大振りなその攻撃を察知出来ない訳も無く、最小限の動きで回避すると、仕返しとばかりに蹴りを叩き込んだ。「オラァ!」「甘いねぇ!」それを脚で受け止める桃鈴。…つーか。