彼方ちゃんが会いに行ったら、きっと果林ちゃん喜ぶよ

練習が小原鞠莉 天使編 コス衣装 終わって部室を出るとき、かすみちゃんの思いがけない言葉に、彼方ちゃんはすっとんきょうな声で思わず「へ??」と叫んでしまいました。「の、乗り込む?」「そうです!」「の、乗り込むとかそんなんじゃなくて、」「ええ? そうなんですかぁ?」 うう……そんな顔しないでぇ……。かすみちゃんの残念そうな顔に、彼方ちゃんの中の「お姉さん心」がむくりと顔を出します。「いや、もちろん! そのつもり、ある……ような、ないような……」「やっぱり!! さすが彼方せんぱーい!」「か、彼方ちゃんに任せてくれたまえ……」情けないことにだんだん語尾が小さくなっていったけれど、目の前で目をきらきらさせてる可愛い可愛い後輩ちゃんのために。よし、彼方ちゃん、やるぞお。「それで、乗り込んでからどうやってあのお姉さんをギャフンって言わせるつもりなんですかぁ?」「へ?」「だから、どうやってあのお姉さんをギャフンって」「ギャ、ギャフンはちょっと古いよお、かすみちゃん」 もちろんいまの彼方ちゃんには何のアイデアもないから、焦りながら無意味な言葉を続けてみるけど、ホントにどうすれば……勢いで「乗り込む」なんて宣言しちゃったけど……はっと思いついて後ろを振り向くと、相変わらず私たちのほうをにこにこ見つめているエマちゃんがいて。「エマちゃん、あの」「ふふ、彼方ちゃんが会いに行ったら、きっと果林ちゃん喜ぶよ」「は、はあ? どうしてあいつが喜ぶの? だって彼方ちゃんは、あいつをこてんぱんに叩きのめしちゃうんだよ? いくらあいつが謝っても、彼方ちゃんは全然聞いてあげないんだよ?」彼方ちゃんが鼻息荒くエマちゃんに突っかかっても、やっぱりエマちゃんはくすくすと笑っていて、ますます彼方ちゃんははらわたが煮えくり返ってしまいます。彼方ちゃんはエマちゃんをびしっと指さして、高らかに宣言しました。「エマちゃんがいくらあいつを虹ヶ咲メンバー コスプレ衣装かばっても、 彼方ちゃんがあいつをやっつけちゃうから、無駄だからね」ふふ、決まった。彼方ちゃんが胸を張ってドヤ顔を披露していると、誰かが彼方ちゃんの肩をとんとん、と叩いてきます。「──彼方先輩、これどうぞ」彼方ちゃんが後ろを振り向くと、えらく真面目な顔をしたかすみちゃんが何かを取り出して押し付けてきました。