夏の日差しと君の笑顔

夏の日差しバンドリ! 憧れの先 丸山彩 コスプレ衣装

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は容赦なくあたしを照らして、光を反射する地面はじわじわと足を焦がしてくる。八月の頭でこれだ。中旬にはどうなってしまうのだろうか。じんわり滲む汗を拭いながら来た道を辿っていると、見慣れた花屋に目がいった。店先に並んだ淡い赤色。近寄って見てみると、どうやらペンステモンのようだ。ベルのような形をした花たちが連なって咲いている。日差しにあてられて、赤と白のコントラストがより鮮やかに見えた。
「綺麗な花がいっぱいだね」「そうですね。……って、彩さん?」突然話しかけられて振り向くと、いつからいたのか、隣で彩さんが花を眺めていた。こちらに笑いかける彩さんに会釈をする。「練習の帰り?」「はい。そうしたら、綺麗な花を見かけたので……彩さんは?」「私もレッスンの帰りなんだ。ねえ、その花の名前って?」彩さんが指をさしたのは、あたしの目の前に佇むペンステモンだった。「これはペンステモンっていいます」「ペンステモン……不思議な名前だね」彩さんは何度か復唱して、今度は別の花を指さした。「じゃあこれは?」「そっちはクルクマですね」「クルクマ! なんだか可愛い名前だね」他にも気になった彩さんが指をさす夏の花たちを、あたしは一つ一つ説明していく。本来ならこれは店員の仕事のはずだが、当の人物は店の奥の方で微笑ましそうに眺めているだけだった。よく顔を合わせる店員だからなんだか恥ずかしい。そんなあたしの気持ちも知らず、彩さんは真剣にあたしの説明を聞いているようだった。「……と、これくらいですかね。他にもありますか?」「んーん、大丈夫。ありがと、蘭ちゃん」素直な言葉に照れ臭くなって、つい顔を逸らしてしまう。彩さんは花弁を撫でながら、愛おしそうに眺めていた。「こんなに暑いのに、元気に咲いてる花ってすごいよね」ひとりじゃないんだから 丸山彩 コスプレ衣装「中には寒い時期にしか咲かない花もありますしね」「そうなんだ。元気いっぱいに咲いてる花を見てると、私も頑張らなきゃ! って思えるんだ」