太陽みたいに元気な香澄の返事に微笑んで、また私たちは歩き出す

「もうこの時間に新作への挑戦 氷川紗夜 コス衣装 なると風が冷たいねー」「だね。香澄、寒くない?だいじょうぶ?」「全然へーき!さーやは?」「私はちょっと寒いかなー。そろそろコート出さなきゃ」温かいものを体に入れたからだろうか、身体に纏う空気が余計に冷たく感じる。びゅうっと吹く夜風に身を凍えさせていると隣で歩く香澄が仄かに頬を色付かせながら私のほうを見つめていた。「どうしたの?香澄」「ねっ、ねー、さーやっ!わたし、良い方法知ってるよ!」「えっ?なに?」ずいっと顔を突きだして私に詰め寄る香澄に驚いていると、私の冷えてかじかむ手が暖かい香澄の手に包まれた。「ひゃっ!」「こっ、こうするのっ!えへへー。さーやの手あったかーいっ!」「……ふふっ。もぅ、香澄ったら」するりと指が絡まりあって、隙間を埋めるようにぎゅうと繋がれた。じわりと伝わる、私のじゃない体温は身体の芯まで伝わってきゅんと心を締め付ける。「これならあったかいし!いいでしょー」「……うん。そうだね。じゃあこのまま駅まで行こっか」「はーいっ!」太陽みたいに元気な香澄の返事に微笑んで、また私たちは歩き出す。手を繋いで、肩を寄り添って、体温を感じて。この帰り道を歩く度、考える。香澄と後、どれくらいこの道を歩けるのかなって。この道は、学校でも、蔵でも、家でもない。誰の居場所じゃない、名前のない道だから。だからそんな道を、2人だけで歩けることが私はどうしようもなく嬉しくなってしまう。それと同時に、不安も感じる。もし香澄が離れたら……憧れの先 丸山彩 コスプレ衣装もし香澄に大切な人ができてしまったら……もし、喧嘩なんてしてしまったら……私はこの道をひとりぼっちで歩かなくちゃいけないんじゃないかって。だったらもう。どうせなら、もうこのまま駅なんて遠ざかっちゃって──「…………ずっとこの道が続けばいいのに」「…………え」その声に驚いた。だってその声は私の胸からではなく、隣から聞こえたから。横を向くと香澄は驚いたように目をぱちくりさせながら自分の口を片方の手で抑えていた。「香澄……?」「な、なんてねっ!ほら!わたしっ、これくらいの季節が好きだから!だから……ずっとこのままだったらいいなって……え、えへへ。何言ってるんだろ、わたし……」