心臓の動きが、夢ではないことを教えてくれた

不満げな小原鞠莉 踊り子編 コス衣装 画像1: 激安!! ラブライブ! サンシャイン!! Aqours 小原鞠莉 踊り子編 覚醒後 コスプレ衣装 (1)声が、耳元に残る。誕生日だからと、ルビィのお願いを聞くゲーム。そのためにここに来たのか、と善子は思った。他のみんなとは、どんなことをしたんだろう。考えたところで、わかるはずもなかった。「いいわ、リトルデーモンルビィ。この堕天使ヨハネに、その願いを告げなさい」「いいの?」うーん、とルビィは唸っている。決めてきたわけではないみたいだ。「じゃ、じゃあ、ルビィのこと、ルビィって呼んで?」「ルビィ」「う、うん……」返事はだんだん弱々しく、掠れていく。名前を、呼んだだけ。善子にはもう、すっかり当たり前になっていたことだった。「じゃあね、ルビィに、かわいいって言って?」「ルビィ、かわいいわよ」「えへへ。うれしいな」自分で言わせておいて、照れている。善子は思わず、恥ずかしい気分になってきた。でも、ルビィはかわいい。それは確かだと思った。「えっとね、もうひとつだけお願いしてもいい?」「最後のひとつね。特別よ」「じゃあ、ええっと、うん」ぎゅっと、小さな手が握られる。「ルビィのこと好きって言って」好き。たった二文字。それくらいなら。「す││」善子は口を開く。少しだけ息を吸い込んで、音にしようとする。身構えるみたいに、ルビィが思い切り抱きついてきた。包みこむ温もりが、やわらかな感触が、甘やかな匂いが、その存在を善子の五感に訴えてくる。このまま口にしていいのか、ほんの一瞬だけ躊躇った。これはお願いされただけ、そんな風に割り切れなくて。これはどうもおかしい。まるで善子の方から、ルビィに告白するみたいだ。心臓の動きが、夢ではないことを教えてくれた。頬を汗が伝う感触が、答えを急かすようだった。「ルビィちゃーん」家の方から、ルビィを探す声がした。花丸のものだ。「花丸ちゃん、桜内梨子 踊り子編 コス衣装こっちこっち」ルビィが軽やかに離れていく。今のやりとりが、なかったみたいに。善子はまるで化かされた気分だった。追いかけるように、善子も立ち上がる。胸の中には、さっきのやり取りが渦巻いている。そのままにしていい筈がなかった。