私を奮い立たせる魔法の言葉。あっ、夢だ

赤ずきんVTuber 愛園愛美 コスプレ衣装 の後ろをひっそりと歩く私。てくてく、てくてく。足を止める赤ずきん。振り向いて私の目を射抜く。(えっ!)目を見つめながら、右手を伸ばしてくる。「狼さん、後ろでいいの?私と手を繋いで行こう。」その眩しい光に私は。目覚めると家の天井で。手は毛むくじゃらではなく、いつもの自分の手。「あの夢の続きがあるのなら。」私はどうしたのだろう。かのんちゃんは私の光だ。一緒に同じことやりたいよ。でも、私なんかが。昔の弱い自分が出てきて、一歩を踏み出せない。ダメだという気持ちが拭えない。たった一つでも自信になるものがあれば。私の形がしっかりしていれば、かのんちゃんだって。自分の手を見つめ丸を作る。丸の先に見えるもの。それは未来か、それとも。(うん、頑張ろう。)丸をいつものピースにして、「うぃっす、うぃっす、うぃっすー。」私を奮い立たせる魔法の言葉。あっ、夢だ。ふっと降りてきた感覚。今度は己の立ち位置がわかる。赤ずきんはかのんちゃんで、狼は私。(これじゃ、私退治されちゃうよ。)赤ずきんのストーリーを思い返せばわかることだ。うわっとあせる。「狼さん?」「え〜と、うん。……私は一緒には行けないよ。」「どうして?」「………私は。」まだ一緒にいる資格がないから。丸じゃないんだ。どうにかしなくちゃ。「そんな諦めたように笑わないでよ。」「えっ。」「ごめんね。…本当は。」赤ずきんが頭巾をとるとそこにはぴょっこり生えている狼の耳。「っ!」「私が一緒にいちゃいけないんだ。」なんで?己の手を見ると人間の手で。(あの毛むくじゃらの手は?どこ?かのんちゃんが狼?どういうこと?)頭の中をはてなが飛び回る。「ちぃちゃんは音楽科で、私は普通科。」「それはっ。」「…ちぃちゃん、バイバイ。」背中を向けて歩き出すかのんちゃん。委員長の新衣装 月ノ美兎 コスプレ衣装私はっ。(踏み出せないじゃないっ!)ぐいっとかのんちゃんの腕を掴む。「ちぃちゃん?」「かのんちゃんと一緒にいたいから、私頑張る!」その手を握る。情熱が胸にあれば叶うはずだ。いや、叶えてみせる。かのんちゃんと共にある未来を歩みたいから。ぎゅっとつむった目を開くとかのんちゃんの顔が首元に。