さっきの映画めっちゃ熱烈やったね

ある日の事、いつか至る場所 湊友希那 コス衣 

学校から帰宅した私は自室で学校から出された宿題をこなしている最中、宿題の横に置いてあった携帯にとある人から連絡が来ていた。「あ、りみからだ」携帯の画面にりみからメッセージが届いたと言う旨の通知が来たのを確認する。シャーペンを机の上に置いて座っていた椅子の背もたれに寄りかかりながらも携帯を手に取りメッセージ部分をタップする。それから、パスコードを入力しロック画面を解除しアプリのトークルームの画面が映し出される。『美咲ちゃん、今時間大丈夫?』りみから来たメッセージはその一言のみだった。「時間大丈夫って急にどうしたんだろう……ってあれかな」何かあったのかなっと思ったものの自分の中で一つだけ思い当たる節があった。ここ最近っというか、以前、りみ、戸山さん、こころと一緒にホラー映画を見に行って以来、りみから映画に誘われる事が多くなっていた。多分、今日も、それ関係でりみからのお誘いかなぁ……『どうしたの、りみ』そう返信するとすぐに返事が返って来た。『あのね、週末に新しいホラー映画が上映されるから一緒に行かない?』「あぁ、やっぱりね」自分が思った通りの返信が来て自然と頰が上がるのを感じる。『いいよ』すぐさまそう返信するとーー『ありがとう!美咲ちゃん!』ーー間髪を入れずにりみがそう返してくる。こうして、ここ最近、私の日課になりつつあるりみとのホラー映画鑑賞を週末に行く事になったのだった。連絡があった日の週末になり映画館のある駅前のショッピングモールに訪れ、りみと合流した後、朝一でりみが押さえてくれていた映画を見た私達は映画館の外に出ていた。「さっきの映画めっちゃ熱烈やったね!」映画館から出て私の隣を歩いてRAS チュチュ コスプレ衣装いたりみは両手を上下に振りながら何処となく興奮して浮かれており、いつもの様な優しそうな雰囲気は微塵もなかった。「あはは、確かにいつもより展開は凄かったよね」「うんうん!私興奮しすぎて気絶しちゃうかと思ったわ〜」周りの目を気にせずはしゃいでいるりみは何処かこころを彷彿してしまう。りみって本当に好きな事になると、人変わるよねぇ……