言葉にされたら私は綺麗さっぱり諦められるのでしょうか

「栞子ちゃんラブライブ! Liella! コスプレ衣装 」「歩夢さん!?」「やっぱり心配だよ…今もぼーっとしてたみたいだし」「いえ!本当に何でもないです!少し考え事をしていただけなので」「私じゃ頼りないかもしれないけど何かあれば話しを聞くくらいはできるから頼ってね」そう私の手を握りながら話す歩夢さん「…ありがとうございます、優しいですね」「そんな事ないよ、きっと皆そうするから」「そんな歩夢さんが私は好きですよ」「ふふっ、ありがとう」優しい先輩として返してくれたその声色、表情を感じて自分で言っておきながら辛くなる。だってこの前あの方が冗談半分で言った時は分かりやすく動揺して、顔を赤らめていたから。たとえ冗談だと分かっていてもあんなに反応するなんて本当に大好きなんだと嫌でも思い知らされる。「あ、歩夢さん髪」「え?」「緩くなってますね」「あ、本当だ」「歩夢さんは何か特別な事をしているんですか?」「髪?」「はい、凄く綺麗なので」さらさらと引っかかる事なく通る指髪をおろした歩夢さんはいつもより大人っぽい。「特別な事なんてしてないよー」「そうなのですか?それでこんなにさらさらなんですね…」歩夢さんに触れるたびにちくちく痛いのに同時に何か満たされる感覚になる。「あれ、歩夢ちゃん髪おろしたの?」「うん、ちょっと緩んでたみたい」「歩夢ちゃんが髪おろしてるなんて朝かお泊りした時くらいしか見ないから学校だと新鮮かも!やっぱり可愛いね」「も、もう…!あなたはそうやってすぐ可愛いって言うんだから…別に毎日見てるんだから珍しくないでしょ」「そんなことないよ!制服だとまた違うもん、大人っぽくて素敵だよ」覚醒 南ことり コスプレ衣装「はいはい!もういいから!かすみちゃんの所に行くんでしょ?」「あ、そうだった!じゃあまた帰りねー栞子ちゃんも練習頑張って!私も凄く良い曲ができそうだから待っててね」「はい!あなたもあまり根を詰め過ぎないようにしてくださいね」もうあの子ったら…なんて困ったようなセリフを嬉しそうに言われて私は酷く心が痛んだ。「歩夢さんは…」「?」歩夢さんはあの方が好きなんですかなんて答えが分かりきった質問をしようとしてしまう。言葉にされたら私は綺麗さっぱり諦められるのでしょうか。「いえ、何でもないです」「そう?疲れてたりしたらすぐ言うんだよ」「ありがとうございます、やっぱり優しいですね」練習に戻っていく歩夢さんの後ろ姿を見つめる。「歩夢さん好きです」小さく呟いた言葉はもちろん届くとこはなくてきっとこれからも一生届かない。