真ん中ほどの団員さんが森の奥を指さして誰かいますと叫んでいた

「じゃ5期生 雪花ラミィ コスプレ衣装ノエル又後でね」「うん また後でねフレア」「・・っし 行くぞお前ら!途中までセーレさんの部隊と移動。森への道に着いた時点で別れて森を調査する。最終目標は村側の港で合流し北の海岸へ移動!全体進め!」出来た隊長さんたちだなぁと嬉しくなりながら、私も自身の部隊を引き連れて森の中へ歩きだす。各々別方向へ進軍し始めているからか、久しぶりに軍として行動してる感じになんとなくワクワクする。軽く準備運動してから森の中へ入っていくと、森の中は人の手が入っていない雰囲気で寄生樹の類が至る所に蔓を伸ばしていた。「皆ー 一応山登りだから水分補給は多めにね」貸してもらっている鉈でバツバツと蔦だの蔓を切り開く、一応道を作る要領で進んでいるもののおかげで進む速度はカメのそれになっている。調査と退却を考えての道つくりとはいえ、この進む速度では北の海岸に辿り着くのが最後になるというか正直何時になるかわからない。ので予定変更とりあえず私たちが通れる分だけの余裕を作りつつ真っすぐに猪突猛進する事にした。今までの遅れを取り戻そうとぐいぐい進んでいると、ふと後ろから私を呼ぶ声が聞こえて振り返る。真ん中ほどの団員さんが森の奥を指さして誰かいますと叫んでいた。数名に付近の開拓をさせつつ何者かを探す、団員さんたちの側から森の奥を覗けば確かに森の暗がりの中を誰かが歩いているのが見える。この森の状態からして何者かが木こりではない事は確かだろうけれど、では何者だろうと想像できる余地もないので一先ず会いに行ってみる事にした。しかし会いに行く前にと声をかけてみたが反応はない。団員さんから私の所まで声が届いた事を考えると、声が全く届かないって事もない筈なんだけど。そんな事を考えつつ道を切り開いていた私たちの足は、目の前を歩いている何者かにある程度まで近づいた辺りで止まってしまった。そう、ある程度近づいて蔓や枝なんかに視界が邪魔されなくなった結果、私たちは何者かをしっかりと視認してしまったのだ。仮に前方の何者かが男性だとして、ホロライブ 猫又おかゆ コスプレ衣装彼の腕は右腕が妙に長く左腕は肘から先がない。よく見えてしまえば歩き方も独特で片足は引きずりながら、もう片足もうまく膝が曲がっていないように思える。「怪我人 って感じじゃあないなぁ」メイスの固定金具を外して片手に構えた。前を切り開いてもらいながら前方の何かを観察する。千切れかけて伸びて見える右腕に肘から先を失逸した左腕、更には片足は折れていてもう片足も足として機能しているかは正直難しい。