今日は絶対サプライズでお祝いしたかったんです

「かのん 未来予報 唐 可可 澁谷かのん コス衣装​​​​​​​ さん、お誕生日おめでとうございます」「は? え、なんで恋ちゃんが?」インターホンの音、向かった玄関のドアの先にいたのはここにいるはずのない彼女の姿。「なんで、ここに? 来るなんて聞いてないよ?」 遠距離恋愛中だった彼女が突然目の前に現れたのだから私は大混乱で、けれど目の前の彼女は「はい、言ってませんから」とにこりと微笑む。いつからこんなこと言う子になったんだろう。とりあえず家に上がってもらおうとドアを全開にすると、「あぁ大丈夫です」と断られてしまう。なにが大丈夫なのだろうか、それは恋ちゃんの次の言葉が教えてくれた。「今から、ドライブに行きましょう。かのんさん」「今から?」「寒くないですか?」「うん、平気」でかける準備をし終えた私は、恋ちゃんの車の助手席に乗り込む。久しぶりの恋ちゃんの運転は嬉しいけれど、まだ恋ちゃんが隣にいるのがにわかに信じられなくてきょろきょろと辺りを見回してしまう。もしかして夢? と頬を引っ張るけれど痛くてこれは現実なんだと教えてくれる。そんな私の様子を見ていた恋ちゃんがふっと吹き出した。「む、笑わないでよ」「すみません、あまりにもかのんさんが可愛かったものですから」私がシートベルトをつけたのを確認すると恋ちゃんは車を出発させてから、口を開いた。「今日は絶対サプライズでお祝いしたかったんです。ここ最近は電話だけで寂しかったですし」確かにここ数カ月、私と恋ちゃんはお互いの予定が合わなくて全然会えていなかった。今日だって恋ちゃんが用事があるからって断られちゃったのに、まさかこんなサプライズをして来るなんて思っても見なかった。「怒ってますか?」「え?」「ほら、今日は会えないと言ってしまったことです。虹ヶ咲 宮下 愛 コスプレ衣装深夜の電話も、かのんさん元気なさそうだったので」恋ちゃん、わかってたんだ。「ちょっとだけ、会えるなら会えるって言ってほしかった」「すみません、すみれさんたちに相談したら急に行って驚かせてやりなさいと言われたので」苦笑いする恋ちゃん。黒幕はやっぱりあの3人か、今度会ったときに叱らないとね。「かのんさん?」心配した顔で恋ちゃんが私の顔を覗き込んでくる、まあ少し寂しかったけど実際はこうして今隣にいてくれるんだから怒ってたら損だよね。せっかく久しぶりに会えたんだから。「大丈夫、怒ってないよ。むしろ嬉しい」「ホントですか?」「うん、だって恋ちゃんが隣にいるんだもん。