言葉を受け取り、メルが全員を見回す

「みんなホロライブ 兎田ぺこら コスプレ衣装良かったの? 今日と明日の配信に影響すると思うけど……」「いいよいいよ、ボクたちだって生で観たいから」「そうそう、私だってそらともの1人だからね」わざわざ配信を休みにしてまでそらのライブに付き添ってくれたメンバーを心配するそらだが、ロボ子やフブキを筆頭に皆が皆温かい言葉をかけてくれた。「そらは他人の心配してるけど、自分の心配はいいの?」メンバーに加えて同乗していたえーちゃんが特殊な言い回しで聞く。普通なら「自分の心配をしたら?」と聞くところだ。だがそうしないのは彼女のことを知っているから。「私は大丈夫。寧ろ早くライブがしたくて堪らないくらい!」と元気に拳を握った。車窓の外は未だに一般道が続いている。えーちゃんは車窓の外の景色を眺めながら苦笑した。天候は良好、ステージも申し分ない。きっと最高のライブになる。「ねえー、まだ着かないのー?」そんなそらの期待を他所に、まつりは暇そうにしていた。いや、暇と言うよりは、早くエルフの森に行きたいのだろう。「あと30分くらいはあると思うよ」宥めるようにアキロゼが対応した。まつりが口にしたためそちらに視線が向き、あまり目立たないが、実の所そらもそわそわとしていた。「ねえ、暇だしなんかしない?」と早速限界に達したまつりから提案が入る。「なんかって、何かある?」言葉を受け取り、メルが全員を見回す。多くが首を横に振る中、ロボ子は、「ボク、トランプとかなら持ってるよ」と言って体の中からトランプを取り出した。「なんで体の中からトランプなんかが出てくんのよ」はあとが冷静なツッコミを入れる。「いや、ボク実はトランプとかそう言う系統のカードゲームが好きで、最近は持ち歩くようになったんだよ」「それ微妙ホロライブ 星街すいせい コスプレ衣装に回答になってない気がするけど……」「細かいことはいいの! トランプあるならババ抜きしよ」ロボ子ではなくまつりが遮ってトランプを始めようとする。早速ロボ子の手からトランプの束を取りシャッフルすると自分を含めたメンバーとえーちゃんの合計8名にカードを裏向きにして配る。