気が付くと眼の前には満天の星空が映る

ほんのバーチャル 甲斐 田晴 コスプレ衣装  一瞬の出来事だった。まだ未完成で上手くいかなかったのも理由の一つだが、決まったと確信したものが壊れたときに驚愕、そして絶望する。それでも昨日まで磨いてきた。二人で培ってきた。これは二人が事象に白黒つける技、だったのだが。己らの不甲斐なさを憎む。あやめは結界が壊されてしまうと思い二人の攻撃に備え、魔力を溜め込んで二人の渾身の技を防いだのだ。気が付くと眼の前には満天の星空が映る。それは吹き飛ばされたからだと理解するまでに、少し時間がかかった。その後地面に激突し身体に痛みが走る。隣のミオも同じように吹き飛ばされていた。見上げると愛用の刀が衝撃からか、宙を舞っているのが覗える。地面に手のひらをつきゆっくりと身体を起こす。『嘘...でしょ...』見上げるとあやめがこちらに刀を向ける。為す術もない、かと思われたが何か様子がおかしい。あやめの目は涙で滲んでいた。決戦前に決意は固めた筈だった。自分の正義を貫くと。しかし、何故だか腕が動かない。視界が何かで歪む。『なんで...どうして ...』あやめ自身も何故こんな状況になってしまったかわからない。ただあるのは後悔と罪の意識だけだった。「どうしてわかるんだよ...」「え...?」「余だって分かっている。人間様達には悪いことをしたと」機を見たフブキが先程空中に飛んでバーチャル 不破 湊 コスプレ衣装いった愛用の刀を妖力を使って操り、自分に向けられたあやめの刀、鬼神刀・阿修羅に叩きつけあやめの手から刀を落とす。そしてそれで体制を崩したあやめをフブキは抱き寄せる。その瞬間、あやめは栓が抜けたように泣き出した。「余が...余の何かを犠牲にするやり方じゃ...こんな優しい正義に...勝てるわけ...ないよな」「フブキ、やっぱりあやめは...」「うん、あやめちゃんは悪い子じゃないよ」フブキは愛用の刀を鞘に納めた。