振り払うように重い頭を動かすと、視界に青い髪が映った

トワがバーチャル  魔界ノりりむ コス衣装 目を覚ましたら、ベッドの上にいた。厳密には寝ていた。頭がクラクラする。喉が少し痛んで声がかれてる。要するに風邪を引いた。原因は昨日の雨。それと......。いや、思い出したくないな。「はぁ...」嫌な記憶が少しずつ蘇ってきて、益々具合が悪くなりそうだ。振り払うように重い頭を動かすと、視界に青い髪が映った。「す、いちゃん?」ベッドの縁で伏せって眠っている。もしかして、ずっと居てくれたのかな......。そう思ったら嬉しさと申し訳なさで胸がギュッとなる。まだ怠いままの腕をなんとか伸ばして、すいちゃんの頭をそっと撫でてみる。普段触れることが出来ない、すいちゃんのサラサラの髪。柔らかい質感ですごくさわり心地が良い。「ん、」すいちゃんの声が漏れて、咄嗟に手を引っ込める。「トワ...?」「お、はよう、すいちゃん」「おはよう。やっと起きたね」「うん。その、途中で記憶ないんだけど...」「トワ、途中で倒れたんだよ。で、保健室に運んでそのまま迎え呼んだの。それから今までずっと寝たまま」「そう、だったんだ。ゴメンね?色々」「トワが謝ることないよ、心配はしたけど。雨にうたれてたんだからしょうがないし」「うん......」「色々気にしちゃうこと有るとは思うけど、今はゆっくり休んで風邪治そう?」「う、ん。分かった」「本当は休んで傍に居たいけど、この時期授業休みっぱなしも、ね?」「トワなら大丈夫だよ、ちゃんと寝てれば良くなるだろうし」「そうだね...。ノートとってくるから、風邪治ったら見せてあげる。じゃあ、バーチャル ヴォックス・アクマ コス衣装行ってくるね」「いってらっしゃい...」立ち上がってすいちゃんが、頭を撫でてくれる。手が程よくひんやりしていて気持ちいい。一瞬目を瞑ったら、すいちゃんが微笑んだ。