扉の先に吾輩が望む「世界」があるのかもしれない

「待っホロライブ 星街すいせい コスプレ衣装 てるでござる。」いろはが中に入っていく。続いてこよりが「えへへ」と少し照れながら言う。「ラプラスちゃんはさ、こよ達のこと好き?まぁ勝手に部屋に押し入って連れてかれるなんて犯罪スレスレのことしちゃってるけどさ…それってつまりそれくらいの事が出来るほど仲が良いってことじゃん?こよはラプラスちゃんの事覚えてないけど、もう結構気に入ってる!」こよりに頬をぷにっと掴まれる。「待ってるね!」扉を開きこよりが中に入る。最後に残ったのは吾輩を見下ろすルイ。「……何も言わない。きっと私が考えてる以上にラプラスちゃんは自分で考えてる。考えて悩んでる。だけどさ……それくらい考えれてるのならきっと今日も明日も自分で良い日にできるよ。まぁ…なんて言えばいいのか分からないけどとりあえず……」デコを指で弾かれる。「待つよ。」ギィィと言って閉まる扉。吾輩は当てられた胸に手を置き、撫でられた頭に触れ、掴まれた頬をつねり、弾かれたデコを抑える。視線の先には一枚の扉。その扉がどれだけ厚いのか吾輩には分からない。手を伸ばして開いてみるまで分からない。扉の先に吾輩が望む「世界」があるのかもしれない。ドアノブに手をかける。「いや……やめだ。」吾輩はクルリと背を向け元きた道を戻った。途中何度も足が止まる。そんな自分が嫌で走った。自分の家に帰るのは怖くて、1人になったと分かるのが怖くて、それでも人が居る所は嫌で、中途半端な吾輩は小さな公園で1人ベンチに座った。昨日も今日も晴天な空を見上げる。怠いくらいの快晴には入道雲が浮かんでいて、眩しさから目を瞑る。暗くなった視界にはあの4人が浮かぶ。ホロライブ 雪花ラミィ コスプレ衣装思い出したくない記憶が蘇り、繰り返した世界と時間を実感する。馬鹿みたいに大胆な作戦で吾輩の手を取って「冒険だよ」と連れていったあの4人が記憶から消したいほど愛おしい。1人を望んだ吾輩が孤独は嫌で、怖くて震えてた。当然のように憂鬱な毎日を何度もやめたいと迷った。そんな吾輩にお前たちは言った。「待ってる」と。その時吾輩の頭に眩しく光る思い出が流れた。あの扉をノックして開いたらきっと吾輩が心の底から望む物が手に入る。それでも……そんな思いは萎んだ。きっと幻なんだ。あの秘密基地に集まって笑いあって、「楽しいね」って思い出を話し合えたらどれだけ最高か。目に滲む涙が空に駆ける飛行機雲を写す。もう、あの頃の楽しかった吾輩の顔なんて……