時は バーチャル アクシア・クローネ コス衣
幕末。日本は激動の時代を歩んでいた。これは、バーチャル日本で人知れず同じ時代を生きた露の命の持ち主にまつわる話である。町の外れにある診療所にて。患者は紙を熟読する友を疑いの目で見ている。毛布も何も敷かれていない椅子の座り心地の悪さが不信感を募らせる。「なあ先生よ。このままで私は大丈夫なのか？」「そんなに私を見つめてもポルカ様が望むような結果は多分得られないわよ」「そのポルカ様って呼び方どうにかならない？ なんか腹の辺りがすげーむずかゆくなるんだけど」「旧知の仲だというのに医師という身分から媚びへつらって先生呼びする人に聞く耳なんて持っていないもんでね。諦めなさいポルカ様」足を組みながら医療記録に目を通す医師、癒月ちょこがポルカの心の急所を的確に突いてくる。「検査の結果、いたって健康。なーんにも心配することがないくらい健康そのものよ。安心して残り長い人生を送るといいわ」「私は残り短い人生を送りたいんだって。先生にはわからないかもしれないけどさ、長生きって思ってる以上につらいんだよ？この前だってさ」「そこまで。また話が長くなるのは勘弁よ」「でももう患者いないんだろ？ 聞いてくれって癒月先生」「あーもう！ 今日は診療終わり！ とっとと立ってポルカ様！」VTuber アイア・アマレ コス衣装「え？ え？ 何すんの？」「散歩よ散歩。ほら、行くわよ」鬱蒼とした気分を紛らわせるため半ば強制的に連れ出されていると、ある物が目に入った。「何だよこの家屋？ こんなのあったっけ？」「うちで髪に人参刺さった患者を診ていてね。その人の別荘なのよ。ぺこらんどとかいうところから越してきたんだって。兎田をよろしくぺこって言ってたわね」「いつの時代も変人がいるもんだな」興味なさげに返答して家を見学していると、中に人影が二つ見えた。二人とも白色の頭だが髪に人参はない。ポルカの勘があの二人を美人だと告げる。「何見てんのポルカ様？」「あいつらだよあいつら。私の見立てじゃ二人とも城一つ動かすほどだね」「そこまで言うなんて相当ね……まああの人たちについては私も詳しくは知らないんだけど。せっかくここまで来たんだし会ったらいいじゃない」
