話を聞くだけでも、聞いた方が良さそうな気がする

「さて、バーチャルアイドル 星街すいせい コス衣装 と……まぁ本題に入ろうか」ミヤビさんは手を叩くと、俺とルシアに向き直る。俺達がコボルトに襲われた理由、それは運河を荒らす賊だと思ったわけでも、危険なアンデッドの集団だと見做したわけでもない。コボルト達は俺の事を“厄災の種”として敵視していたのだという。「俺の事を?」「ああ、僕には匂いはわからないけどね……彼らコボルトは鼻の効きが多種族より断然高い」流石は狼から変異したモンスター、ってところだねと付け足す。船に襲い掛かってきたときのコボルトの敵意は全部俺に向けられたものだったのか……。「“やくさいのたね”という言葉、ゴンベエ君には何か心当たりはあるかい?」もちろん、俺には何の心当たりもない。首を横に振ると、ミヤビさんは「だよね」と小さく頷いた。だが、それはもしかしたら俺が記憶喪失だからなのかもしれない。……じゃあ、この船が襲われたのは、俺に責任があるって事じゃないか?俺の考えを知ってか知らずか、ミヤビさんは話を続ける。「ともかく、彼らはどうやらゴンベエ君に話が聞きたいそうでね?僕が彼らに説明して連れていく、と説得して引いてもらったわけさ」そこで一旦言葉を途切れさせ、ミヤビさんは俺を見据える。俺の反応が知りたいのだろう。俺は顎に手を置いて考える。記憶を失う前の手がかりになるかもしれない……。それに、この船に迷惑がかかったのが俺のせいなら、露払いをするのも俺のやるべきことだ。話を聞くだけでも、聞いた方が良さそうな気がする。コボルトの集団に囲まれることを想像しても、5期生 雪花ラミィ コスプレ衣装ミヤビさんも一緒に来てくれるなら最悪な事にはならないかもしれないし。「わかりまし──」「船長は反対だよ、少年」マリンさんは眉間に皺を寄せて遮る。「さっき話した通り、ゴンベエは記憶喪失でね……話をしても力にはなれないと思うよ」普段俺を心配しつつも許してくれるマリンさんだったが、今回はなぜかいつもより語気が強い。ギルドとの不仲は抜きにしても、船長は何処か焦っている、そう感じた。でも何を……?