不知火の烈火よ、闇を射てし矢となれ!

セーブデータ5期生 雪花ラミィ コスプレ衣装読み込み中…毒の沼地。息を吸うだけで禍々しい空気が体内へ潜り込んでくる。気のせいか、足取りも重い。「これは、あからさまやばいやつがいる気配ぺこ。みんな、用心してくぞ」こくりとみんなが頷いた。周りに常に警戒し、奇襲にも備えた。ひとつの隙に、ひとつの牙が向いた。「ノエルっ!」フレアが咄嗟に火の魔法で防いでいた。ノエルの頭上めがけ騎士のような人物が剣を下ろしていた。「…騎士、ですか?」「うん、この甲冑は騎士の甲冑だよ。聖騎士団の団員さんがいつも着てる」「すごく邪の気配がするのです」「ふーん。魔王が切った最初のカードは騎士ってとこか。ノエルとは違う、暗黒騎士」「ここは団長が」「私がやるよ」「私がこいつを倒す。必ずね」「みんなは先行って!討伐成果だけ待っててよ」「フレア…」「わかったぺこ!信じてるからな!」「大丈夫なのです。フレアは強い!」「フレア、任せたっ!」「船長達もフレアが戻って来た時に驚くような成果上げときますからね!」「ありがとう、みんな」ーーーーーーーーーーみんなが走っていった。目の前の騎士は、少しも動かずに佇んでいた。「魔王の手先でも、騎士は騎士なのね。ちゃんと待ってくれた」「だからといって、手加減なんてしないけどね!」火炎が腕を包み込んだ。「不知火の炎天よ、魔を滅し、貫け!」轟々と燃え盛る炎で突きを放つ。一撃なんかで終わらない。何撃でも放ってやるさ!「止まらねぇぞ!!」バシュッ!!炎が一瞬で消えた。「相性悪かったかぁ。よりによって水魔法使いだとはね」かちゃりと剣を構えている。その剣には、水が纏わりついている。あの剣に触れれば、私の魔法が消えるくらい、強い水が。「こりゃ厄介な相手引いちゃったもんだ」元から、この人と戦いたかったわけではなかった。でも、戦いたい理由があった。「ここで諦めたら、あの時の繰り返しだ!」「不知火の烈火よ、闇を射てし矢となれ!」炎の形状が変化し、弓矢となる。連射した。何も見えなくなるくらいの炎が騎士を覆った。まだ手を抜くな。「不知火の盛火よ、燃え盛りて焼き払え!」大炎が騎士を包んだ。少なからずダメージは入っているはず。「…!?」ホロライブ 潤羽るしあ コスプレ衣装目の前にあったのは、無傷で平然と立つ騎士の姿だった。止まるな、諦めるな。「うわぁぁぁぁ!」「地を焼き払いし剣よ、我が命を燃やして応えよ!そして示したまえ!」「焔!!」こうなれば奥の手だった。命を削って使う技、剣の錬成術「焔」。不知火家に代々伝わる奥義だった。不知火家でも、古い血を引くものだけが使える、奥義中の奥義だった。「剣同士の戦いと行こうじゃないか!」「焔」は炎で作られた剣だが、実体は炎では無い。そのため、水に弾かれることもない。「おりゃぁ!」剣と剣のぶつかり合いだった。押し合い、斬りあった。長く続いた戦いだったが、終わりは急だった。パキッ、焔に亀裂が入った。そして、粉々に砕け散った。私の希望も砕け散った。「嘘だ、焔が、負けた」