愛莉の評価を聞き、一喜一憂するみのりが可愛くてふふっと笑ってしまう

「という訳プロジェクトセカイ 暁山瑞希 コスプレ衣装 で、次の配信では私が場を盛り上げるトークとツッコミについて徹底的に解説するわよ!!」「私も腹筋のトレーニングについて解説するよ」「みんな、楽しみにしててね〜」『楽しみ〜!』『めっちゃ興味あるわ』『写真集買ったことあるけど遥ちゃんの腹筋凄いよね〜』『絶対に見ます!』愛莉と私の予告にコメント欄がざわめく。「それでは、今回の配信はここで終わります!お疲れ様でした〜!」最後はみのりの挨拶で締め、今回の配信も無事に終了した。適度な緊張が解れ、一気に弛緩する。「ふー、みんなお疲れ様!」「ふふ、愛莉ちゃんもお疲れ様!」「ありがとう。雫。」皆がそれぞれに屋上で寛ぐが、愛莉の一声で直ぐに真剣な面持ちに戻る。「それじゃ、簡単に反省会をやりましょうか」「「「はーい」」」「そうねえ。まずみのりは前よりもずっとちゃんと話せるようになってきたと思うわ」「えへへ、そうかなぁ」「ええ。でも、欲を言うならば咄嗟のアドリブでもっと気が回せると良いわね」「うう、頑張ります…」愛莉の評価を聞き、一喜一憂するみのりが可愛くてふふっと笑ってしまう。それに気付いたみのりが目線で抗議してくるのでごめんと視線を返す。と、愛莉がジト目を向けてきたので私も素知らぬ顔をして話に戻る。「そうだね。キレのあるツッコミを飛ばすみのりもちょっと見てみたいかな。」「ふふ、それも面白そうね〜」「そうね。ツッコミ担当の私が唸るくらいのツッコミを見せてみなさいよ。…って別にツッコミ担当じゃ無いわよ!」「セルフツッコミとは、さすが愛莉先輩」なにやら喚く愛莉をよそに、わたしは今更だが目の前の光景に幸せを噛み締める。トップアイドルグループだったASRUNよりもずっと雰囲気は緩いがこうやって互いに高め合って、再びアイドルをやれる事は私にとっての生き甲斐に近いかもしれない。その後も和気藹々と話は進み、反省会を終えた私はみのりと帰路に着いた。いつの間にか日は暮れかけ、朱い光が2人の少女を前から照らし出している。「遥ちゃん!今日の配信でも凄かったね!ダンスの時もキレッキレだったよ!」「ありがとう。みのりのダンスだって華があって可愛かったよ?」「も、もう…そんなに褒めてもなにも出てこないよ…」顔を赤く染めて俯いてしまったみのりをよしよしと宥める。元々私のファンだったこの子は私にこう言われると直ぐに照れてしまうのだ。初心なところも可愛いけど。「ごめんごめん。でも、本当にちゃんと踊れてたよ?」「そ、そうかなぁ。私なんてみんなに比べればまだまだだし…」「それは年季が違うからね。これから追いついて来れると思うから大丈夫だよ」自分なんてとみのりは言うが、みのりは私達3人に対しても決して劣ってはいないと思う。モモジャン結成初期に比べればダンスも歌もトークも見違える程成長した。何より彼女にはアイドルとしての天賦の才、『希望を届ける力』がある。「それに、みのりが居たから私は今もプロジェクトセカイ 宵崎奏 コスプレ衣装こうしてアイドルをやれているんだよ?」「遥ちゃん…」これには流石に否定は出来ず、みのりは嬉しさ6割、不満4割といった感じの不思議な表情を浮かべる。本当に表情豊かで可愛いが、こればっかりは譲れない。彼女が居なかったら私は今頃私は何をしていただろうか。私は少し前までの自分に思いを馳せた。