世界線の収束

 緻密に練り上げ、組んでいた無数の未来の分岐のプランが刹那にして消えてしまい、先生はただ呆然。凍結した思考では、自分がその"光"を見た事があることも、そして放てる者がキヴォトスにおいて一人しかいないことも導き出せない。ブルアカ 天童アリス コスプレ衣装
 程なくして、右から左へ……頭を止めさせる氷にハンマーでヒビを入れるように、ある人物が姿を現す。

「テッテレーン!アリスは緊急クエスト『先生の救出』を完了しました!」

 色合いがそうさせるのか、どこかサイバーな雰囲気を思わせるパッチリとした空色の瞳が瞬く。地についてしまいそうな程に長い長い髪を揺らして、ぴょんと軽やかに跳ねる一歩をこちらに踏み出すと、着地の時にはドスンと重い音。どこかから差し込む光が、背負われた背後の超大型武装……光の剣・スーパーノヴァを照らした気がした。
 
「アリス……!?」

 人影の名は、天童アリス。

「先生、大丈夫でしたか?」
「え、ええ。まだなにかされる前だったから……そういう意味ではなんともないわ、ありがとう、アリス」
「それはよかったです。先生のステータスではあの人たちにエンカウントしただけでもすぐにやられてしまいますから、助けに来て正解でした!」
「助けに……うん?」

 ふと、ここで先生の頭に疑問が浮かぶ。ブルアカ 聖園ミカ コスプレ衣装
今日、自分がここに来ることは特段誰かに伝えているわけではないし、現在地を発信するような真似もしていない。それなのにアリスのこの言動では、まるで明確にこちらの場所を認識しているようじゃないか、と。

「助けに……って、アリス、ここにわたしがいるって分かっていたの?」
「はい!」
「どうして?わたし、アリスに今日ここにいるなんて言ったかしら……」
「それなら、これです」

 ズポっと入れてスポっと抜けた手が握っていたのは、所謂携帯端末の類。路地という暗所ではやや眩しくも見える画面は絶賛起動中で、周囲のマップ情報を示しているようにも見える。
 しかし違う点がひとつ。端末位置を示す赤い光点の他に、丸の中にTと書かれた点があるのだ。しかもほぼ重なるように。

「このTって、何かしら?」
「先生の位置です!」
「えっ」
「ハレがアリスの端末に、先生の位置がわかるアプリを入れてくれたんです。このお陰で、緊急クエストに間に合うことが出来ました!」
「…………」

 絶句する先生の頭の中で、善悪の天秤が降臨。
片側には、位置というかなりの個人情報を漏洩させている事実。もう片側には、それによって救われたという今の事実。
 それらを載せ、秤は左右に揺れに揺れ……

「……本当に助かったわ」

 最終的には横に倒し、今の判断を保留とした。ブルアカ 浦和ハナコ コスプレ衣装