「旅行へ行きましょう」

靴を脱いで、SELF CONTROL!! 鹿角聖良 コスプレ衣装

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中に入る。「ただいま」誰もいないとはわかっていても、毎日口にしていたから、その流れで言葉が出た。そして、誰かがいるかも知れないとわかっていたから、いつもより少し大きめの声だった。「おかえりなさい」部屋の奥から返事があった。聞き慣れた声だ。けど、ママじゃない。この声で話す人物を一人知っている。ただ、どうしてここにいるのか、なぜ私の部屋にいるのか、それは知らない。声の主が顔を出した。やっぱり。こんなことをするのは、あなたくらいよ。「どうしてここにいるの、聖良」

鹿角聖良。私の二つ上の先輩。先輩とは言っても同じ学校ではない。スクールアイドルという共通の活動をしてはいたが、ライバルのような存在だった。私と聖良は仲良くなったのは、聖良が高校を卒業してからだった。仲良くなってからは、たまに私へイタズラをしてくることがある。例えば、私に知らせずに家の中にいたり、とか。「どうしてここにいるの」「もちろん合鍵を使ったからです」 それはわかってるのよ。これまでもそうだけど、大抵あなたが私にこういったことを仕掛けるときには、ママと手を組んでいるんだもの。今回も同じでしょう。「ちなみに、今回はちゃんと予告しましたよ」「え」「一ヶ月くらい前にメッセージを送りましたよ」
「ちょ、ちょっと待って」ポケットからスマホを取り出して、聖良とのメッセージを遡る。「あ」あった。聖良から「旅行へ行きましょう」ってメッセージが来てた。ちょうど忙しかったから適当に流してたけど、聖良からのメッセージに今日うちに来るって書いてある。「やっぱり気が付いていませんでしたか」「ご、ごめん」「いえ、大丈夫ですよ。じゃあ、行きましょうか」「行くって、どこに?」覚醒後 鹿角聖良 コスプレ衣装「もちろん。予定通り、旅行へ」「え、でも、準備とか、何もしてないんだけど」聖良には悪いけれど、完全に無視していたので、何一つ用意できていない。今から荷造りしてたら、今日が終わってしまう。