実際に結婚するかどうかは本格的に同棲を始めてから検討すべきだと思うわ

「今井さん、モニカ 倉田 ましろ コス衣装 こちらへ」「なあに、紗夜」手招きをすれば寄ってくる人を、両腕の中に閉じ込める。そのままソファに倒れ込めば苦しげに、けれど楽しそうに名前を呼ばれて、年甲斐もなく胸の奥がくすぐったくなった。「苦しいよー」「堪えてください」「なにそれ、もう」笑い声が心地良い。閉じ込めた温度が愛おしい。心から素直に、このままずっと一緒にいたいと思う。傍にいるために努力が必要なら、そうしたい――ああそうか、私はきっと、この人と。「同居を始めるとなったら、今井さんにお願いがあります」「ん? どうしたの。なんか不満とかあった?」「そうではなくて、私と結婚を前提にお付き合いしてくださいませんか」心に浮かんだことを素直に、こんな体勢ではあるけれど真面目に、私は告げた。それなのに腕の中で体を丸めた今井さんは、ふふっとおかしそうに噴き出した。「アタシ、最初からそのつもりなんだけど、紗夜は違ったわけ?」「私も考えていなかったわけではありません。しかし、結婚を視野に入れるとなれば、これまでとは心構えが変わるでしょう」「紗夜っぽいけどさあ。でもさ、それならもう結婚しようよ」「実際に結婚するかどうかは本格的に同棲を始めてから検討すべきだと思うわ」さまざまな生き方がある時代だ。交際しているからといって必ずしも婚姻届に判を押さなければならない決まりはないし、関係を続けていくことはできる。まして私達はHey-day! 美竹 蘭 コス衣装同性同士であるのだ、決まった形に拘る必要はない。――それでも。「それもそっか。うん、いいよ。だけど結婚しなくても別れないからね」「私もそのつもりです。あなたとすっと一緒にいたいと思っている」「変なタイミングだなあ……嬉しいけど」緩く巻かれた髪を指で梳けば、今井さんは笑いながら、私の肩口に顔を埋めた。あたたかい体を抱きしめて目を閉じる。「寝ちゃダメだよ」と窘める声が、好きだ、と思った。