僕は記憶を失ってしまっているが、彼女は僕の姉だということだ

街中でプリコネR ミヤコ コスプレ衣装 突然知らない人に話しかけられたら驚くのは当然のことだ。ましてやそいつは初対面なのに僕の姉を名乗ってくるときた。これだけだと危ない人としか思えないが、どうやら悪い人ではなさそうだし、話くらいは聞いてやることにした。「それでね?お姉ちゃん、ここに引っ越してきたばっかりだから、道に迷っちゃったの」明け方の空のような色をした美しい長髪をなびかせる彼女の名はシズルというらしい。僕は記憶を失ってしまっているが、彼女は僕の姉だということだ。……きれいな人だ。薄汚い僕の姉だというのが俄かには信じられないほど。「だからここで弟くんに会えて、お姉ちゃんとっても助かっちゃった!」僕もそんなにこの街に詳しいわけではないが、シズルの目指す住所は幸いにも僕の住んでいるあたりだった。「えへへ……こうして二人で並んで歩くのも久しぶりだなあ……」「着きましたよ、シズルさん」恍惚としているシズルに声をかける。「本当だ!わあい、ありがとう弟くーん!」然抱きしめられた。びっくりしてしまったが、不思議と落ち着く感触があった。こうされているのが、とても自然なことのような……「あ、そうだ!弟くんの家ってこのあたりなんだよね?ついでに案内してくれない?」知らない人に住所を教えるというのは良くないことなんだろう。でも、この人は信じてもいいような気がする。なぜか本当の姉のようにも思えてきたし。それからというものの、来る日も来る日もシズルは僕の前に現れた。そして何かと僕のお世話をしてくるようになった。先日は、日用品の買い足しに来ただけなのに隣でずっと見守られてしまい、落ち着かなかった。「弟くん成分」の補給だとかいって 公衆の面前で抱きつかれたプリコネR マコト コスプレ衣装回数も数知れず。……仮にシズルが僕の姉だというのが本当だとしても、この溺愛っぷりはさすがにおかしいのではないだろうか?本人に疑問をぶつけてみたが、「それがお姉ちゃんの生きがいだからだよっ!」と言われてますます訳がわからなくなってしまった。まあ、手助けしてもらえるのは素直にありがたいし、シズルが嬉しそうにしているのを見るのは、その、悪くはない。