私の心の中で天使の私と悪魔の私がいるとしたら悪魔の私が私の中を喰らい尽くした

私はモニカ 八潮 瑠唯 コス衣装 

小さい頃に燐子さんの隣にいた。私はヴァイオリンで彼女はピアノ。曲を合わせたり、はたまたコンクールを模したおままごとのようなものまで…私は彼女の笑顔が好き。気づけばずっと前からだった。天真爛漫で裏表のないダイアモンドのような笑顔。素敵だった。幼い時の記憶など殆ど忘れてしまっているのに彼女の笑顔だけは私の中に残り続けた。そんな楽園のような生活を過ごして月日が経って私は親からの強く、痛い視線に悩まされていた。"才能のないヴァイオリンなど辞めてしまえ!"毎日のように親に言われ続け、気付けば楽器に触れることも少なくなってしまい、彼女と会うこともなくなっていった。それからというもの、私の中で"楽しい"だとか"嬉しい"などという感情がなくなっていった。いや、私が今まで過ごしてきて、多種多様な女性に出会ってきた。突き抜けた明るさを持つ桐ヶ谷さんや…しっかりものの二葉さん…普通が良いという不思議な感性を持つ広町さんに。そして、小動物のような愛くるしさの倉田さん…感情を表にださず、合理的な考えでしかものごとを話せない私は沢山の迷惑をかけたと思う。もう二度と幼い頃のように燐子さんのような素敵な笑顔を持つ女性に出会うことが出来ないのだろうな…と思っていたときだった。倉田さんと桐ヶ谷さんに誘われて訪れたLive…黒くカッコ良い衣を見に纏い、突如としてステージに舞い降りた5人集…。その中に私のよく知る"彼女"の姿があった。Roseliaというバンドであのとき以来の輝かしい笑顔を放つ白金さんをみた。視線の先には私はおらず、同じRoseliaのバンドのギターの方だった。悔しかった。彼女の隣は私の筈だったのに…でもお似合いだった。肩を並べながら難しいフレーズに入る。燐子さんはHey-day! 美竹 蘭 コス衣装幸せそうな顔をしていた。そのギターの人に惚れているようだった。私の胸が締め付けられる。燐子さんをギターの方から奪う…そんな非合理的な考えが今までに出来ただろうか?私の心の中で天使の私と悪魔の私がいるとしたら悪魔の私が私の中を喰らい尽くした。「ここは…」「貴女を連れて来たかった場所は此処です。覚えていますか?」