昔からモテるやつだったけど私が知らない間にこんなことになるなんてね

「うう〜なかよし部 クロエ コスプレ衣装いた……くない?って……きゃあああ!!」咄嗟に少女を庇ったユウキは少女の下敷きとなっていた。「ごめんなさい!お怪我はないですか?」立ち上がるやいなや少女は頭を下げて謝った。「気にしないで」「あっ……プリントがバラバラになっちゃった……拾わないと…」「手伝う」「ありがとうございます……っていうかあなたよく見たら1年生ですよね?どうしてこんな所にいるんですか?」胸のバッジで学年は分かるのだがその少女は2年生だった。「迷子になっちゃって……」「まあ初日ですしそういうこともありますよね……拾うの手伝ってくれてありがとうございました!」「半分持つよ」「えっ!?そんないいですよ!これは私が頼まれたことですし1年には関係ないものですから」「でもこのまま持ったらさっきみたいになるかもしれない」「うっ……それを言われると何も言い返せないです……じゃあその、お願いします」「どこまで運ぶの?」「職員室に運ぶんです。あ、きっと職員室の場所も知りませんよね。私が案内してあげます!」そうして2人でプリントを職員室まで運んだ。「ありがとう。助かったわ、そちらの子もありがとうね。1年生なのにもう先輩とコミュニケーションを取るなんてあなた中々やるわね」「ほんとに助かりました!」「ところで……教室の場所を教えてくれない?」「ああ、そういえば迷子なんでしたね。手伝ってくれたんですし案内しますよ。といっても近いですけどね」「ありがとう」「はい、ここですよね。もう迷子にならないように気をつけてくださいね!」「ありがとうございます」「こちらこそ手伝ってくれてありがとうございました!テレサ女学院 アオイ コスプレ衣装では私戻りますね」少女は帰ろうとしたがクルッとこちらを振り向いて、「自己紹介がまだでした。私岩崎ありすっていいます。また会うことがあるか分かりませんがそれじゃあさよなら」こちらが自己紹介する間もなく少女は戻っていった。このやり取りを咲恋は見ていた。そりゃ教室の前でやっているのだから見えて当然だ。(もう先輩と仲良くなるなんてあいつ何なのよ!?昔からモテるやつだったけど私が知らない間にこんなことになるなんてね)HRを終え一緒に帰ったのだがどこか咲恋は少し怒っているようなそんな感じがした。