恋の芽に愛情という名の水を注ぎ続ける私のことを、人はきっと愚かだと思うのだろう

やっぱりツナガルコネクト 天王寺璃奈 コスプレ衣装​​​​​​​ かすみさんは愚かだと、私は思う。決して叶うことのない恋心を抱き、あの人がいつか振り向いてくれるであろう日のことを夢見て、ひたすらに可愛くあり続けようとする。だけど現実は物語ほど甘くはなくて…… 幼馴染で全てを包み込んでくれるような優しさに溢れた歩夢さん。そんな歩夢さんを見つめる侑先輩の眼差しが、私やかすみさん、他の同好会の皆さんを見つめる瞳とは少し異なっていることは自明であり、そのことにかすみさんも気づいているはずのに……だったら私で妥協すれば?この言葉は、私の頭の中に浮かべど決して解き放たれることはないだろう。なぜなのか……こんなことを口にすれば、きっとかすみさんに嫌われてしまうから?もちろん、それもある。だけど一番の理由は……かすみさんがこの提案を受け入れてしまった瞬間に、この恋心が冷めることを本能的に理解しているからだろう。 私はかすみさんのことが好き。どこまでも純粋で、実は努力家で、自分の可愛いに真っ直ぐで、決して夢をあきらめないかすみさんのことが大好き。だから侑先輩への好きを諦め、私を受け入れてしまうような歪んでしまったかすみさんのことを、私はきっと受け入れることができないだろう。かすみさんには自分の恋心を諦めて欲しくないから、私はかすみさんを応援する。そしてそれを笑顔で喜んでくれるかすみさんのことが、私はさらに好きになる。この秘めたる気持ちは、表には出さずに……決して実ることがないと知りながら、恋の芽に愛情という名の水を注ぎ続ける私のことを、人はきっと愚かだと思うのだろう。そんなの……むしろ大歓迎。だって私が好きな人は、同じ愚か者なのだから。「うぇーん、しず子ー」 Aqours5周年 黒澤ルビィ コスプレ衣装お昼休みの食堂。今日のお昼は何にしようかと思案していた私のところへ、かすみさんがいきなり涙目で抱きついてきた。触れる身体の柔らかさと仄かに漂う甘い香りのせいで頬が一気に高揚する。「ち、ちょっとかすみさん……みんなに見られてるよ」狼狽する自分を隠すために慌ててかすみさんを引き剥がそうとするも、かすみさんのしがみつく力が強すぎるせいでそれは叶わなかった。周りの視線が徐々に強くなっていく。