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俺の存在が気に食わないようで最初は自殺しようか考えたくらいだった。そんなある日、ハサミを借りに両親の部屋に入った時、引き出しを開けると一枚の紙が丁寧に保存されていて、それには俺が氷川家の養子であることが書かれていた。俺が家族に何も言われない理由がよくわかった。そもそも家族として見てもらえなかったのだと。薄々、俺は邪魔なのではないかと思う日もあった。元々俺は体が弱く、心臓病持ちだった。いつ死んでもおかしくは無いくらいで治療費なども馬鹿にならないのだ。それを目にしたその日から俺は変わってしまったのだろう。次の日から、俺は制裁をすることにした。いじめや暴力をした者には被害届を出して裁判にかけようとした。その内容には本当に死にそうなほどの暴行を受けたのもあり、証拠もある。学校には示談にしてほしいと言ってきたが関係ない。評判を落として廃校にさせるつもりだったので無視した。暴行した人の家族から慰謝料を請求すると、一年遊んで暮らせるほどの金額が与えられた。それほど俺に暴行した人は多かったという証明だった。ほとんどが停学だったが一部は退学扱いされていた。教師は学校に残っていたが、俺には敬語を使うくらいだった。そして、家族には最大級の言葉を放った。夕弥「中学生終わったらこの家出てくから」紗夜「・・・は？」日菜「ど、どうしたの夕君。出ていくなんて」夕弥「本気だよ。そもそも俺はアンタらの家族じゃなかったみたいだし」そう夜闇を裂く風 マスキング コスプレ衣装言って養子縁組届を親子の前に出す。両親は何でバレたのか理解できていないようで、紗夜と日菜に関してはどういうことか理解できていなかった。反応から俺が養子だったということは知らされていなかったようだ。
