幸いここの蔵書はとてもセンスが良い

街の喧騒プリコネR 百地 希留耶 コスプレ衣装から遠いところに置かれたラビリンスのアジト。そのリビングで王宮騎士団の元副団長・クリスティーナが紅茶を読みながら本を読んでいた。彼女にとって読書は最近の習慣となりつつある。つい最近まで投獄されていて、そこから着の身着のままこのアジトに来た身だ。他に暇潰しのあてもなく、外を出歩くわけにもいかない彼女は本棚を漁る以外やることがなかった。幸いここの蔵書はとてもセンスが良い。このアジトの主である赤い服の女の持ち物だそうだ。古いながらも鋭い主張を唱える物や、最先端の研究の内容を知れるもの等ラインナップも中身も充実している。だからクリスティーナも最初は興味深く本を漁っていた。しかしアジトの中にいる時間が長くなるにつれ、本以外の暇潰しも欲しくなる。刺激を好む彼女なら尚更だ。己の状況を把握しているクリスティーナは外に出て探しに行こうなんて決して考えない。だが何か暇を潰せるものがやって来ないだろうか。文字に目を通しながらそんな事を思っていた。喉に渇きを感じて 紅茶を飲んでいるところに、ある少女が声をかける。プリコネR ペコリーヌ コスプレ衣装「あの……クリスティーナさん。質問があるんですけど聞いてもいいですか?」目線を傾ければ緊張した面持ちのオレンジ色の髪の少女・リノがいた。彼女は秘密結社ラビリンスの一員で、話すようになったのはこのアジトに来てからだ。それも事務的な内容だけで、個人的な話をしたことはない。