すごっ...あの子のあの羽と尻尾ってコスプレかな?

「すい1期生 竜宮フィナーナ コス衣装ちゃん、あそこにいるのあくたんじゃね?」「ん〜?あ、ほんとだ。おーい!」すいちゃんがぴょんぴよん跳ねながら手を振るとこっちに気づいたあくたんが小走りで走ってくる。「はぁ...はぁ...やっほー、二人とも」「なんでそんなに息切らしてんの...」「人混みと走ったせいで...」さすがに体力無さすぎない?ライブとかで歌って踊ってるのが嘘みたい。「ほらあくたん、すいちゃんの飲んだお水飲んでいいよ!すいちゃんと関節キスしようネ!」「ひぃっ!」「すいおじさぁ」結局あくたんはすいちゃんの水を飲むことはなく、自販機の水を飲んだ。「てか今気がついたんだけど、あくたんとトワお揃いの髪型じゃん!」確かにあくたんと同じ三つ編みおさげだ。「ずるいずるい!すいちゃんも今からお正月衣装にしてくる!」「いやこの暑さでそれ着たら死ぬから...」それからトワ達は食べ歩きながら洋服や小物などを見たり、ゲーセンでクレーンゲームをしたりして遊んだ。「くっそー!あと少しで取れるのに!」「もう諦めなよすいちゃん...これ以上やるとお金無くなっちゃうよ?」バーチャル 甲斐 田晴 コスプレ衣装「うぅ...トワ〜」「そんな顔で見てもダメなものはダメ!」「あはは、なんだかトワちゃんがママに見える」「ママは主婦をやめてあくすいアンチになる」わちゃわちゃふざけていると目の前の女子高生達とふと目が合う。『すごっ...あの子のあの羽と尻尾ってコスプレかな?』『ツノもあるよ...さすがにコスプレっしょ』そんなことを言われる。いつもなら気にならないセリフも、なぜだかトワの心に深く突き刺さった。周りはトワ以外全員人間...トワと同じ悪魔の子なんているわけもない。後ろから二人を眺めながら歩く。二人は人間でトワは悪魔...普通なら相容れない存在だ...そんなトワが一緒にいれる資格があるのか...?やばい、思考がネガティブになっていくのを感じる...